IC21のブログ

2020/10/23

テナントリテンションの発想を!~長く住んでもらうための工夫 「居心地のよい賃貸」~色&素材~第3回


IC21のKobayashiです。

来週はハロウィン。

Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」と

突然近所の子供たちがやってきて、

「可愛いなぁ~」と思った同時に

「お菓子あったかな💦」と焦ったことが…

それ以来なんとなくハロウィンにはお菓子を用意している私です!

さて、賃貸の物件に長く住んでもらえるには、どうしたらいいか…について

今回は居心地のいい賃貸~色&素材編」です。

(by:IC21冨田陽子)

「一度決まった入居者に長く住んでもらおう!という発想を手助けできる工夫を連載したシリーズも、いよいよ最終編です。

これまで設備、防犯、健康など様々な視点からお話させて頂きましたが、今回は、第一印象に直結する色&素材にアプローチし、住みやすさをテーマにお伝えします。

◆人間が落ち着くのはどんな色?部屋に色の効果を取り入れる

人の好みは万別にあるものですが多くの人がリラックスできる色には、自然にある色(アースカラー)や、彩度(色の鮮やかさや強さ)の低い色があげられます。賃貸住宅では壁や天井は白系がスタンダードベースになる色ですね。

ブラウン系の素材例

 

床色がダークな部屋では、落ち着きや重厚感のある空間が魅力ですが、茶色が濃く(明度が低い)面積が広い場合では暗く感じてしまう事も。
募集中のお部屋でそのような場合は、その期間中に限ってステージング*での演出をされてはいかがでしょうか?

例えばダークブラウンの床のお部屋にアッシュブラウンのラグマットを敷いたり、アイボリーやベージュのカーテンを設置して色の面積をコントロールすると、暗い印象が高級感のあるシックな印象に。

その他、観葉植物の緑は安心感や癒しの効果もあり、空間に親しみとリラックスの印象が生まれます。家具を置いたり、小物を飾るというより“色を足す”という感覚で取り入れてみてはいかがでしょう。

住まいにおいて“居心地がよい”と感じる部屋を計画する時は、「住みやすさ」に直接影響するハード(建築的・設備的)要素と、

「住みごこち」として感覚的に影響する五感からのソフト(色や素材等)要素と、大きく二分してみる事が出来ます。


“テナントリテンションの発想を!”企画まとめの最終回は、~色&素材~として「住みごこち」からのアプローチです。

日々たくさんの色に囲まれて生活をしている私たちですが、知らず知らずのうちにその影響をうけているといいます。

食欲、安らぎ、元気、集中力、落ち着き、ひいては体感温度や時間の長短感覚までも。

色や素材の持つ効果をインテリアに意識して取り入れる事で、居心地の良い豊かな空間に仕立てる事ができます。

さっそく次回で具体的にご紹介していきます。