テナントリテンションの発想を!~長く住んでもらうための工夫 「使いやすい賃貸~間取り~」~前篇
IC21のkobayashiです。
梅雨を予感させる雲空と、STAYHOMEの間に「夏服」に季節になっていたこと(娘はブレザーを2日しか着ないで半袖へ(;^_^A)に驚き、季節は流れているんだなぁと実感しました。
さて、今回は賃貸物件のリフォームのシリーズのご紹介です。(by:IC21千葉まき)
賃貸の物件に長く住んでもらえるには、どうしたらいいか…
オーナーに皆さまの頭を悩ませる問題です。
そんな時、長く住んでもらえる〝使いやすい間取り〟を、住む人をより具体的にイメージして、考えるはいかかでしょうか。
性別・職業・年齢・趣味・ライフスタイル・どんなインテリアが好きなのか…具体的にイメージすればするほど、顧客の満足度を上げることができるのです。
これまでの賃貸住宅は、どちらかといえば、条件面からアピールする物件が主。単なる広さや築年数が、物件を図る目安になっていました。しかし、これからはよりターゲットを具体化することで、住む人に寄り添い、長く住みたくなる物件にすることが求められてくるのです。
そこで、今回は単身女性・男性にターゲットを分けて、『〝使いやすい〟からずっとずっとここに住みたい!』
と思ってもらえる具体的な間取りの工夫を紹介します。
【女性・ターゲットには 大容量収納と身支度動線】
女性はファッションアイテムを多く所有する傾向にあり、シーズンごとに流行も変わるので、どうしても収納が足りなくなる傾向に。
玄関収納なども単身者用の住宅では、例えばロングブーツが入らないなど、少し物足りなく感じてくるのではないでしょうか。
女性をターゲットにするなら、洋服やゴルフバック、旅行用トランクなども収納できる大きめのクローゼットを備えると喜ばれます。
そこで、壁一面をクローゼットにする提案(参考①)です。
思い切った間取りですが、ハンガーラックや衣装ケース、下駄箱がバラバラな場所にあるよりもすっきりとします。
また、最近単身女性からよく依頼があるのは、生活感のないホテルライクな部屋にしたいというご相談です。ゆったり座れるソファを置けるような広めのLDKや、忙しい朝に嬉しい身支度動線を考えた間取りなら最高ですね。
参考②のように、ベッドルームからクローゼットを通り洗濯室、パウダールーム、浴室が直線の動線で行き来できて、なおかつベッドルームからトイレ、キッチン、パウダールーム、クローゼットを回遊できれば、
無駄な動きをせず、生活ができる理想的な間取りとなります。大容量の収納も完備していれば一緒に暮らす人が一人増えても、快適に暮らすことができるでしょう。
次回は、男性をターゲットにした場合に続きます。