素材を知って人気の部屋を作る 意外と知らない「クロス」選びと貼り方①
100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
DIYから、表装リフォーム、スケルトン・リノベーションまで、内装変更への取り組み方は様々だと思いますが、やはり“人気の賃貸物件をつくりたい”気持ちに変わりはないはず。
そこで、改めて材料とその使い方を知って、保有物件を効果的に蘇らせるための、賃貸内装インテリアのモノ選びのコツを、実例写真を紹介しながら解説します。
クロスの基本おさえて仕上がりを美しく
リフォームと聞いて、まず思い浮かべるのは、退去後の表層リフォームも含めたビニールクロスの貼り替えではないでしょうか。
一面だけアクセントクロスをとり入れる、というのが一番多いパターンですが、クロスの価格は同じでもちょっとした組み合わせの工夫次第で、内覧者の目を引くインテリアになります。
そうはいっても、クロスはメーカーも種類もたくさんで、どうやってセレクトしたらよいかわからない…というオーナーも多いのでは。
最初に、クロス選びの基本から、アクセントクロスのセレクトのポイントまで具体的に紹介します。
まず、クロスの材質について。 リフォームでは、新築と違い古い壁紙はがして下地調整をすることになりますが、クロスの継ぎ目と下地が目立たないものを選ぶことが大切です。
特にリフォーム用のクロスには、下地のひび割れをカバーする耐クラック対応やストレッチ機能の素材もあります。ほかにも、汚れやすいところには表面強化機能を、またトイレや洗面などには消臭機能を選びます。
適材適所に使えばメンテナンスも楽になります。更に最近は抗ウイルス機能のクロスなどもありますので、上手に取り入れて物件のアピールポイントにしましょう。
マンションなどで部屋に柱や梁などがある場合は、クロスの貼り方にも注意が必要です。
壁と壁とが接する凹部分(入隅)での貼り分けは問題ありませんが、柱や梁などの凸部分(出隅)での貼り分けは、壁紙の剥がれの要因にもなるので基本的にNGです。
また、柄のあるクロスはつなぎ目の柄合わせが必要。その分ロスがでたり、コストアップになることもあるので注意しましょう。
アクセントクロスの貼り分けを演出したいときには、見切り材などを使うのも効果的です。
カラーや幅の種類も豊富で装飾性のあるものもあり、ちょっとした面積でも雰囲気をよくすることができるので、アクセントにとり入れてみましょう。
アクセントクロスを効果的につかう
多イルや木目などの柄クロスは最近、非常リアリティがある物が多く、手軽にインテリアの雰囲気づくりができるようになりました。
ただ、全面に使うとやはりニセモノと分かるので、柱や一部の壁など工夫して使うといいでしょう。
イマドキ感のある柄やカラーを取り入れやすい アクセントクロスですが、柱や梁、そして天井など、インパクトがある場所かどうかにもこだわって、内覧者の目を引く空間づくりをしましょう。
その部分だけ巻き込んで変化をつければ、インテリアのポイントになります。また、面積が広い天井も、立体的に演出できる場所。オシャレ感も増し、他の物件と差別化できます。
次回は、デザインになる壁紙の貼り分け術を実例と共に紹介します。
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