IC21のブログ

2017/09/15

賃貸住宅の空室を防ぐ!【低コストで仕上げた内装①】

こんにちは、IC21です。

鈴虫の鳴く季節になりました。涼しげな音色が秋の訪れを感じさせますね。

さて、今週と来週の2回に分けて、賃貸住宅の空室を防ぐシリーズの

【低コストで仕上げた内装】をお伝えいたします。

 

古くなった賃貸物件や、空き室が続く物件は、設備が古かったり、現代のライフスタイルに合わない間取りなどの問題があります。しかし、大掛かりなリノベーションを施すには費用も多額になります。
そこで今回のテーマは、コストを抑えつつ物件を様変わりさせて、成約率を高める工夫をご紹介します。

 

ファブリックの変更だけで、印象ある空間をつくる」

大きな投資を避けつつ、すばやく簡単に賃貸物件のイメージチェンジを図りたいなら、部屋の中の大きな面積を占める床・壁・天井を変えるのが最適です。特に、壁は生活する中で最も目線が行きやすいため、壁紙や窓周りのちょっとした変更で、お部屋のイメージをがらりと変えることが可能です。床の色や希望するインテリアイメージにマッチしたアクセントクロスとカーテンの組み合わせだけで、白い壁にフローリングの床が一般的な賃貸物件の中でも、ひときわ目立つお部屋とすることができます。

たとえば、写真1の物件は、壁に大柄のアクセントクロス、そしてピンクのシェードを加えた物件。壁面の1ヶ所だけに大柄の壁紙を貼りましたが、この変更だけで女性の目を引く、大胆なデザイン物件となります。写真2は、レンガやコンクリートの柄物クロスを張ることで、都会的でモダンなイメージのお部屋となった例です。写真1の部屋と比較するとよくわかりますが、このように、壁のクロスを変更するだけでまったく異なるイメージ・雰囲気を作り出せるのです。物件のターゲットを絞り込み、ターゲット層の好みと合えば、他の物件とは比較して決めることもなく、案内時点で契約率アップすることも少なくありません。

 

図1 アクセントクロス 大柄

図1 壁とカーテンの組み合わせでお部屋のイメージを簡単に変化させる

 

図2 アクセントクロス 煉瓦

図2 壁紙が白から素材プリントになるだけで、壁に質感を生み出せる

 

ただし、カーテンは、閉めた時に存在感が大きくなるので、色や柄によっては部屋のまとまりがなくなりますので注意が必要です。壁と同系色にすれば、壁と連続して見えるので部屋を大きく見せることができます。大柄のカーテンを選ぶ場合は、柄に入っている色を壁で使用したクロスのカラーと合わせるとしっくりなじみ、違和感のない部屋となるでしょう。

 

「ウォールステッカーやミラーで印象深い空間に」

もっとお手軽に、かつもっと大胆に他物件との差別化を、という方にはウォールステッカーやトリム(帯状の壁紙)という商品がお勧めです。基本的な白い壁、白い天井にペタペタとシールを貼ることで、手軽に壁のデコレーションができるものです。最近は、ファンタジックな図柄から、動物モノ、植物モノ、アート風など、驚くほど豊富な種類が出回っています。ただし、ただ貼ればよいというのではなくセンスがモノをいうのもこれらの商品の特徴です。

 

図3 ウォールステッカー 植物

図3 ウォールステッカーを洗面台の鏡の周りにつける

 

図4 ウォールステッカー 動物

図4 ウォールステッカーで、部屋にストーリーを作る

 

図3および図4は、白い壁・白い建具・白い家具の平凡な洗面所の一部に、小鳥と枝のウォールシールを貼った例です。小鳥が木々にとまり、さえずり、そして飛び立っていくといったようなストーリーを、シールの貼り方の工夫だけで表現、そこに立つ人がまるで森林の中に入ったような感覚を得られるようにしています。図5は、トイレの中の白い壁に、花柄のトリムを縦や横に、そして蝶のウォールシールを付け加えることで、花畑をイメージした空間になっています。トリムを貼る工夫ひとつで、トイレにありがちなじめじめとした暗さとは無縁の、さわやかなイメージを作ることができ、こんなトイレがある物件ならば、お部屋の印象が大幅に良くなるでしょう。

 

図5 ウォールステッカー 花柄

図5 シンコール 自在トリム