新生活様式で変わる賃貸&デキるインテリア 多拠点居住に備えた賃貸にする①
100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
新型コロナウイルスにより大きく環境が変わり、“新しい生活様式”を求めて人々の暮らしが変わりつつあります。
単なるウイルス対策だけでない、新しい暮らし方ができる住宅を提供していくために原状回復などのタイミングで手を加えられるポイントを紹介していきます。
自由な住まい方に合う、これからの賃貸住居
以前から別荘やセカンドハウスなど、ぜいたくの象徴のような2拠点居住のニーズはありましたが、最近では、趣味や仕事、さまざまなライフスタイルに合わせて複数の居住地を巡りながら暮らす「多拠点居住」が注目を集めています。
さらに、このコロナ禍でテレワークが浸透し、パソコンやスマートホン、WiFi環境があればどこでも仕事ができることが実証されました。そういったことからますます需要が高まっていくといわれています。
そんな中、持ち家に比べて転居がしやすく、間取りやその他の条件も選べる幅が広い。また、ホテル暮らしよりも自由な立地選びができ、その土地の人たちとのコミュニティーが作れる点などで、賃貸住居は多拠点居住向きといえるでしょう。こういった状況を踏まえて、今回は大規模修繕のタイミングでの共用部リノベーションや専有部のスケルトンリフォームの際の検討事案としていくつかのポイントを紹介します。
立地の特徴を生かす競合との差別化
多拠点居住を求める人々には、「駅近」「生活至便」という従来の好立地が優先条件とは限りません。
景色の良さや、趣味を楽しむ場所に近いこと、ほかにも十人十色な目的があります。そのため、立地の特徴に合わせた物件に仕上げることが満室への一番の近道といえます。
海が近くサーフィンが好きな人が集まる場所ならば、住居内にサーフボードを置けるスペースをつくったり、エントランス脇にシャワーコーナーをつくるのも良いでしょう。
都心では、以前からSOHO仕様の物件の人気がありましたが、事例①のような土間スタイルでさらに“ON”ムードを高める仕掛けづくりをすれば競合物件との差別化になります。
逆に、駅や商店から遠いのであればシェアサイクルポートを誘致する。
特徴は周りに自然が多いことぐらいというのであれば緑豊かな景色をどの部屋からも楽しめるような工夫をする。
こういった点で、通常よりターゲットを意識し、個性をしっかり打ち出していくことをお薦めします。
次回は、事例を交え、引き続き「多拠点居住に備えた賃貸にする!」具体的な内容をお伝えします。
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