新生活様式で変わる賃貸&デキるインテリア オンライン授業やミーティングでうれしい集中できるオシャレな書斎
100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
新型コロナウイルスにより大きく環境が変わり、“新しい生活様式”を求めて人々の暮らしが変わりつつあります。
単なるウイルス対策だけでない、新しい暮らし方ができる住宅を提供していくために原状回復などのタイミングで手を加えられるポイントを紹介していきます。
快適なインターネット環境
コロナ禍の影響で始まったオンライン授業やリモートワークも定着し、今や自宅で授業を受ける、仕事をすることが日常になりました。
賃貸物件にも「暮らす」以外に「勉強や仕事をする」書斎の役割を求める人が増えています。そこで、今回は、既存の物件を内覧時に「快適に仕事のできる物件」だと印象づけるためのヒントを3つお伝えします。
親はリモートワーク、子はオンライン授業・・という風に家族が同時にインターネットを使うことも珍しくないので、単身向けはもちろん、ファミリー向け物件でも、「快適なインターネット環境」が、求められる設備になってきています。
入居者がストレス無く、快適にインターネットを使える環境のポイントは2つです。
まず、注目すべきは、コンセントの位置と数。生活家電とは別の「オンライン専用のコンセント」は、たこ足や延長コードが不要な「スマートな書斎」を印象づけます。 机の高さにスマホの充電器・パソコン・照明他用に4個、それとは別に机付近にプリンター・ルーター他用に2~4個は、欲しいところです。
次にインターネット設備。ゲームやYouTubeなどネットを日常的に使う単身者や大学生がターゲットの場合、「Wifi無料」は、とても魅力的な条件に違いありません。オーナーがどこまでインターネットの設備を整えるかは悩ましいところですが、入居者から見れば、面倒な手続きや工事無しで、すぐにインターネットが使える物件や入居者がルーターを用意すれば対応できる物件は、やはり、アドバンテージになるのではないかと思います。
背景の壁
最近、注目されだしたのは「画面の背景」。
オンラインミーティングの間中目に映る、背景の重要さに気づく人が増えてきました。
テレビのスポーツ選手のインタビュー場面を想像すれば、おわかりかと思いますが、コメントする人の後ろにある大会名やスポンサー名などが羅列したボードと同様、画面の背景の影響は、侮れません。
画面の背景となるのは、机を置く位置の背面にある壁。シンプルでうるさくない壁紙がお奨めです。なぜなら、大勢が参加するミーティングでは、画面に映る一人のサイズはとても小さいので、うるさくない背景の方が好まれるからです。
クロスの貼り替えの際には、素材の凸凹感、淡い色の模様、カフェのようなリラックス感のある優しいイメージの色など、ちょっとお洒落でシンプルなクロスを選択しましょう。
参考(1)の①側の壁には事例②のような作業に集中できる寒色系のアクセントクロスを、②にはシンプルで明るいクロスを選ぶなど、インテリア性と機能性を考えたクロスの貼り分けでおしゃれな書斎をアピールしてもよいでしょう。
また、壁の一部に「ホワイトボードになるクロス」を貼るのも良いかもしれません。 オフィスでのミーティングでホワイトボードを使う機会は多くても、オンラインミーティングのためにわざわざ、ホワイトボードを購入する人はいるでしょうか。ホワイトボードになるクロスを選べば、オンラインミーティングの機会が多い入居者の目を引く要素になりそうです。
その他、ちょっと嬉しいプラスワンポイント
その他、今だから差別化に繋がる「入居者にちょっと嬉しいプラスワンポイント」を紹介します。
まず、収納。リモートワークやオンライン授業が主流となると、今までオフィスや学校に置いていた書類や荷物を自宅に置く必要が出てきます。
書斎には、それらを収納する「収納力」が必要です。ですが、手軽に出し入れできるオープン収納は、便利な反面ゴチャゴチャしがち。
そこで、オンラインミーティング時の背景としても使えるよう、壁と同系色のロールスクリーンを設置するのはいかがでしょう。ちなみに濃い色は、存在感が出すぎてしまうので避けた方が無難です。
次に納戸やサービスルーム。一昔前には、照明すらない、おまけ的な存在だったかもしれませんが、今や「売りのスペース」。実は、窓のない納戸やサービスルームは、自然光によるPC画面への影響もなく書斎に適しています。
そうはいっても地味になりがちな空間なので、シーリングライトをつけ、デスクとチェアをセッティングして、事例➂のようにアクセントクロスでモデルルーム風に演出してはいかがでしょう。
他にもBluetoothスピーカー付きのシーリングライト、お洒落な壁紙、また思い切って参考(3)のように既製の「書斎ユニット」をプラスするのも1つです。
ひと工夫する事で、付加価値はさらに上がります。
以上、「集中できるオシャレな書斎」のポイントでした。
これからも続くと思われるオンライン時代。既存の物件を「仕事のできる快適空間」と印象づけるヒントとなれば幸いです。
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