脱・定番リフォーム 発想の転換で築古物件がよみがえる ワンフロア空いたなら、シェアハウス化が旬①
100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
「なるべくコストをかけずに、空室を減らす!」
賃貸住宅リフォーム永遠の課題にとり組むための “発想転換”のきっかけと、デザインのアイディア実例をご紹介します。
時代と共に変化する住宅ニーズを敏感にキャッチして、築古物件をよみがえらせましょう‼
<発想転換>
ファミリー向け物件は、部屋ごとに貸し出す!
築年数が増してくると、和室付きの部屋をリフォームで洋室に変えてみたり、水回りや共用部を少しきれいにしてみたりと、すこしづつのリフォームを繰り返し維持している物件が多いと思います。
そこで発想の転換!
思い切って空室をまとめて企画タイプ賃貸案件にしてみませんか?1戸当たりの賃料が高いファミリー向け物件のニーズが減っているのであれば、シェアハウスとして小分けにして貸し出すことで賃料のハードルを下げつつ活気を取り戻すことが可能です。
入居者層も一気に若返り活気ある物件が期待できます。
今回はそんな事例を紹介していきます。
<アイデア実例>
肝になるのは三つの条件、共用部の広さ・機能・デザイン!
この物件は築45年のマンションで、和室ばかりの3DK賃貸。
ファミリー層の需要も減り、共用部も閑散としていました。 空室の目立つ1フロア(延床面積384㎡、3DK☓6戸)で、入居中だった1戸の方に別のフロアに移動。
そこで、そのフロアのみを個室15部屋に加え、リビングバー、DK、ライブラリー、洗面ルームで構成するシェアハウスにリノベーションすることに。
個室がコンパクトなことが特徴のシェアハウス。「ミニマリスト」という言葉もあるように、特に若い世代では、ものを持たず本当に大切なもののみで暮らそうという志向も生まれてきています。 とは 言え一緒に暮らす人とのコミュニケーションの場でもある共用スペースは、食事を作ったり、くつろいだり、遊びや学びも生まれるシェアハウスにとって一番大切な場所。 この共用スペースでは、壁面に絵画のようなインパクトのあるアクセントクロスを貼り、躍動感のある楽しい空間を表現。
更に視覚効果で広がりを感じる演出をしています。
壁面にはプロジェクター用のスクリーンも設置してあり、必要な時にはみんなで映画をみたり、ゲームをしたり、楽しむこともできます。(実例①)
また大きなテーブルがあるダイニング・キッチンには、壁面にチョークで文字や絵がかける黒板クロスを貼り、英会話レッスンを開催しています。
スペースの兼用活用というだけでなく「英語レッスン付き!」で入居者募集がかけられるので、他との差別化も図れ、これも人気要因の一つになっています。(実例②)
共同生活をするにあたって清潔な水回り、機能的なキッチン、家電の充実なども大事なポイントです。
キッチンはL字型の対面にし、上下の収納もたっぷりとり、スタイリッシュな大型冷蔵庫や最新家電も取り揃えました。
キッチンにいる時間もみんなでワイワイ、会話もはずみます。キッチン横には二人座れるカウンター式のミニバーもあるので、静かに語らうのもありですね。(実例③)
更にここでは、二人同時に使用できる洗面台+レンタルで人気美容家電を使用できるシステムを利用し、美意識の高い女子にも満足してもらえるビューティーコーナーを設けました。
一体型の洗面台ではなく、カウンターと洗面ボールとミラーを採用することで、カウンター下のスペースが生まれ、椅子に座りながらメイクなどもできますし、壁面にはアクセントクロスが貼れてホテルライクな演出が可能。(実例④⑤)
シェアハウスを利用する年齢層は比較的若めですが、30代40代で自由な生き方、働き方を求める方も多く、SOHO利用のケースも少なくありません。
そこで、机と椅子と収納だけを配したライブラリー兼打ち合わせルームを設け、個室を通らず外部の人とミーティングできるスペースを作りました。
空いている倉庫や廊下の一角など、ちょっとした仕切りを作るだけでもこのようなスペースを作ることは可能なので、様々なニーズに答えるには必要です。
打ち合わせ目的でここを訪れ、魅力を感じて引っ越しを検討される方も。(実例⑥)
このように特徴のある物件は口コミでも評判になるので、15部屋に増やした個室も稼働率も上々です。収益的にも、稼働率80%想定で50%程度はアップする計算になりリスクも大幅に減少しました。
これからは1戸や1棟という単位にこだわらず、まずは1フロアをコンバージョンするという発想。
是非検討してみてください。
IC21では
お客様のご要望を最大限に生かして、
毎日が楽しくなるデザインリフォームを実現。