賃貸住宅の空室を防ぐ!【ニーズの深まる高齢者向けにするポイントは?②】
こんにちは、IC21です。
先週に引き続き、高齢者向けのポイントをお伝えします♪
「誰にでも便利で安全な機能と間取りとは?」
さて、バリアフリーというと、障害者限定の機能、デザインですが、老若男女が利用可能なユニバーサルデザインという言葉をご存知でしょうか?
もちろん高齢者にとっても使いやすく、便利なものがたくさん開発されていますので、少しご紹介します。
「マグネットコンセント」
うっかり電気製品のコードに足を引っ掛けて躓いてしまったということはありませんか?
足が上がりにくく、すり足になりがちな高齢者には、コードの引っ掛け事故が多いので、それを防いでくれるのがこの商品。
コンセントに刺さった部分がポロリと抜ける仕組みになっています。差し込むのも簡単で、あまり力を入れなくてもピタッとくっついてくれます。
イメージで言うと電気ポットにつながっているコードのような感じです。ガチャっとはめられ、引っ張ればすぐに取れる仕組みは同じような感じです。
「ゲンキ欲(よく)シャワー」
椅子に座ったままで全身にシャワーを浴びることが出来、入浴と同等の効果が得られるという商品です。
システムバスの中に設置しても違和感のないように、シャワー部分を収納することが出来、また椅子の部分もミラー付、洗面カウンターとして使えるデザインになっています。
このように、高齢者専用の商品としてだけではなく、「誰でも使える」ユニバーサルデザイン商品を、色々な入居者を想定された賃貸住宅にとりいれる事は今後の物件の差別化にはとても有効です。
間取りに関しても、高齢者だけでなく、誰でも便利だと思える間取りの工夫があります。
賃貸でも、入居者の実際の生活をイメージすることはとても重要です。
例えば高齢者が夜中にトイレに起きたとき。寝室とサニタリー、浴室までの動線が直線であれば安全です。段差や明かりのバリアフリーを考えてもひと間続きになっている直線的な間取りは人気があります。
廊下を作らず、引き戸などの扉で間仕切りすれば、移動距離が短く、安全です。寝室は洋室にベッドスタイルを想定しましょう。生活動作が楽ですし、姿勢の保持、埃の少なさ、介護が必要になった時を考えると合理的です。
そして出来る限り収納スペースを多めに作ったお部屋にすることは重要です。収納スペースが多いと、部屋が整理され、物の落下やつまずきによる事故を防止できます。
以上のように、高齢者にとって使いやすく、便利なものは、誰にでも使いやすいということがたくさんあります。
賃貸住宅において、高齢者が入居しても不自由のないような工夫を施した賃貸住宅にして、積極的にその部分をアッピールすることにより、老若男女、誰が入居しても使いやすく、快適な物件として成約率を高めることが可能になるのです。
今後、よりニーズが高まってくる高齢者向けの住宅。
リフォームや設備の取替えをする際には、「若者に人気のあるもの」という観点だけではなく、「高齢者が使いやすい」という視点で企画したほうが時代を先取りした物件になるかもしれません。