賃貸住宅の空室を防ぐ!【入居者の求める快適LDKを作るアイデアとは】
こんにちは、IC21です。
朝晩の寒暖差はあるものの、お昼間は過ごしやすくなってきましたね。
お花屋さんには淡い色のお花が増えて、春らしさを感じています。
さて、今回は賃貸住宅の空室を防ぐシリーズをお伝えします。
インターネットが普及した近年では、パソコンや携帯から簡単に物件情報を得ることができ、入居者は現地へ出向く前に短時間で数多くの物件を比較検討できるようになりました。
それと共に物件に対しての要求や評価基準があがり、より条件の良いオシャレな物件を求める傾向が強くなりました。
これからはますます、新築物件だから、清潔にリニューアル済みだからというだけで空室が埋まる時代ではなくなってきています。
人気物件といわれるものを見てみると、はっと目を引くようなスタイリッシュなデザインであったり、特徴ある間取りや斬新なカラーでオシャレ感を出したり、入居者に喜ばれるアピールポイントがしっかりしています。
「うちの物件は古いし変えようがない・・・」とあきらめてしまっては築年数が経過するばかりで不人気物件になってしまいます。たとえ築年数の経った物件や、条件の悪い物件でもアイデア次第では魅力的で快適な空間に生まれ変わります。
丸見えキッチンも工夫ひとつで快適に
賃貸物件の間取りで多いのは、玄関から入ってまずは水廻りのLDK、そこから個室へと続くパターンです。
建物を設計する上で、部屋数を多く確保する為には、とても効率的なレイアウトだからです。
しかし、そうなるとスペース的に玄関ホールを設けることの難しい賃貸では玄関に近いキッチンが丸見えになってしまう間取りが一般的です。
これは内覧時、特に女性にはマイナスなイメージを与えてしまう可能性の高い間取りでもあります。
その解決法としてよく使われるのが玄関のたたき部分からはキッチンが見えない程度の袖壁を造作する方法です。
写真のようにほんの少し壁があるだけでも十分な目隠しになります。
写真の物件ではキッチン側にある既存の小窓を有効に利用するため、玄関側にもその光を取り込むように、半透明のFIX窓を設置しています。
こうした目隠しとしての小さい壁ひとつが、入居者にとってはとても大きな意味を持つようになります。
光を通す間仕切りで暗いダイニングを明るく
また前述のような一般的な間取りでは玄関を入って手前のLDKと奥の窓に面した部屋の間仕切りが原因で、内側の家族だんらんなどで一番時間を過ごすことが多いであろうLDKにはまったく光が入らず、暗い空間をつくってしまいます。
広く明るい部屋である事は男女や年齢問わず常に入居者の希望する条件の上位に位置しています。だからといって、リフォームの際、ただ間仕切りを撤去して1Rにしてしまうというのが最適な方法とは限りません。
同じ広さの部屋なら、1Rというより1LDKの方が、広い印象を与えますし、入居者も単身者だけでなくDINKSや小さなお子さんがいるファミリーまで対象が広がります。
下記の写真は、部屋の奥まで光が射し込む、明るいLDKにリフォームした物件です。
以前は、古いタイプの賃貸物件に多くみられる、玄関から窓のない中部屋があり、振り分けの洋・和室二間へと続くいわゆる「不人気間取り」でしたが、LDKと二間との間仕切を撤去し、シャープなアルミ枠とポリカーボネートで構成した引き戸に変更しました。ポリカーボネートとは耐衝撃・耐候性に優れており、とても軽量なので、開閉の多い建具に使用しても安全で安心な素材です。下がり壁も撤去し、天井までの大きな引き戸にすることで、明るくスタイリッシュな空間になると同時に、両方に引き分けると開放感ある一室としても使用できます。
どのように使用するかは入居者次第、明るい部屋で夢も広がります。