IC21のブログ

2021/09/17

実例に見る!内覧者にピンとくるデザイン ~賃貸リフォームデザインのポイント~「SOHO・住宅に対応可能なフルリノベで、ビル1棟を蘇らせる!」~前編

IC21のKobayashiです。

今回は賃貸リフォームのデザインのポイント紹介シリーズ、

「SOHO・住宅に対応可能なフルリノベで、ビル1棟を蘇らせる!」の前編です。

今回の物件は

“「都心の1棟〈賃貸4戸〉ビル」”

都心の一棟フルリノベ

都心の一棟フルリノベ

**物件情報**

・所在地:東京都中央区

(3駅3線 徒歩数分)

・構造/築年/規模:鉄骨造地上3階

/1986年/4戸(他1階部分に、オーナー住居+店舗)

・リノベーション後 賃料:9~14.4万円

・その他:オートロック、宅配ボックス付き。ペット可物件。

 

[Step1] 物件を知る  

古さと新しさが同居する日本橋エリアで、

交通至便も抜群の立地。

ご自身も住居および店舗として一部を使っているビルのオーナー様が、

相続対策などの理由からリフォームをして賃貸住居として

活用できるようにしたいとのお話でした。

(元々、共同住宅として建築確認を受けていたので

用途変更の手続きは不要。)

数年前まで3階半分のみ賃貸住居だったものの、

内装や設備は古く、かなり大規模な改装が求められる状況でした。

そこで、部分残しなどをするよりも、

フロアごとにフルスケルトンでリノベーションをし、

共用部には必要な設備をきちんと整えて、

早く満室になる賃貸物件であることはもちろん、

長く賃料収入が得られるビルに蘇らせることをご提案しました。

 

[Step2] コンセプトを決める

デザイン性のあるインテリアで差別化したワンルーム賃貸

デザイン性のあるインテリアで差別化したワンルーム


フロア面積は約77㎡ということで、

間取はワンルームと1LDKに。

そうはいっても、学生というよりは

少し落ち着いた層に人気のある日本橋エリアということで、

20代後半もしくは40代以上の単身からDINKSまでを

メインターゲットに想定。

さらに大きなメリットである交通至便の良さを活かし、

SOHO・事務所としての使用も可能な物件にすることに。


また、限られた面積のフロアに、

無駄のない間取りを組立てるために、

単純にワンルームと1LDK のセットを2フロアではなく

4戸すべての間取りを違えています。

そこで、統一内装で材料費を削減するよりも、

4戸を別々のインテリアスタイルにし、

デザイナーズマンション風のオリジナル感を出すことに。

住居でもSOHOでもよいという<使用用途のフレキシブル性>を、

4戸すべてが<間取りもインテリアスタイルも違うという多様性>で

表現する!

これが、リノベーション・コンセプトになりました。

後篇では『間取について』お話します。