実例に見る!内覧者にピンとくるデザイン ~賃貸リフォームデザインのポイント~「居室を狭めてリビングを広くしてシェアルームに改装→ご家族が即決」~後篇
IC21のKobayashiです。
今回は賃貸リフォームのデザインのポイント紹介シリーズ、
前回に引き続き
「居室を狭めてリビングを広くしてシェアルームに改装→ご家族が即決」の後編です。
今回の物件は
“「3階のみ社員寮だった下町ビル」”
[Step3] 間取りを考える
コスト削減のために、水回りの移設はせずに設備のみ交換。
脱衣時に洗面室から丸見えという状態を解消するため、
ユニットバスとシャワールーム前に、
コンパクトながらもしっかりと脱衣スペースを確保。
簡単ですが棚を付けることで、
狭くて使いにくいというストレスを解消しています。
個室スペースについては大きくは変えていませんが、
共用スペースを広げるため、同じ広さ約6.5畳の個室を3部屋に。
こうすることで、3人がゆったりと食事をできるDKスペースと、
テレビを見ながらワイワイ話しができるミニリビングスペースが作れ、
今回のコンセプトでもあるシェアルームスタイルを実現することに成功。
キッチンの柱にはマグネット塗装を施し、
コミュニケーションボードとして利用できるように。
当番表を貼ったり、イベント情報を共有したり、
住む人のアイディアで使ってもらえます。
個室には、クロゼット収納(W750×2台)と ハンガーパイプ付き棚を設置。
入居者の不満ランキングにも上がる“収納不足”を解消です。
各部屋の見分けがつくように、
ドアには異なる色を施したので、
シンプルな柄アクセントクロス×色ドアで、
個室も明るい空間になっています。
また共用スペースも、このカラーのおかげで、
女性同士に限らず男性同士でも楽しく会話が弾むような、
イマドキで明るい雰囲気の “フレンチカントリー×カフェ”スタイル
に仕上がりました。
ムダに広いと感じていた玄関ホール部分は、
共用の物入れを作り、掃除用具はもちろん、
入居者が個室ではしまいきれない大きなモノを
収納することも可能に。
またLDKへと入るドアはネイビー×アンティークガラスとすることで、
フレンチカントリーの雰囲気をプラス。
玄関を開けた時の印象がグッとオシャレになりました。
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次回はこの物件の「こだわりポイント」や、入居者‘s Voiceをお伝えします。