実例に見る!内覧者にピンとくるデザイン ~賃貸リフォームデザインのポイント~「発想の転換、入居者層を変えるデザイン」~外装・共用部 ~後篇
IC21のKobayashiです。
今回は賃貸リフォームのデザインのポイント紹介シリーズ、
前編に続き「発想の転換、入居者層を変えるデザインで賃料UP
~外装・共用部」の後編です。
今回の物件は
“「テナント付き3階建てマンション”
こちらのデザインについて紹介します。
[Step4] デザインする
まずは外装とエントランス。
白かった外壁はうす汚れ暗く入りにくい印象だったので、
全体は白に近いライトグレーにし、
アクセントとして濃紺を。
コントラスト強めに塗装をし直しました。
さわやかな印象に変化し汚れも目立ちにくくなります。
塗装は安価な上、
今回はタイル貼りのような凸凹の外壁面を活かし、
レトロ風デザインを演出できました。
そして門扉代わりに木目調の格子を設置し、
物件名のネームプレートや
デザイン性のある照明器具をプラス。
エントランスの扉も同色の木目調にし、
カフェやレストランの入り口のような
雰囲気を目指します。
次は階段や廊下。
エントランス同様、白壁はうす汚れ、
上部に窓が1つだけの単調で暗い印象。
そこでカフェスタイルを意識し、
外観同様にの紺×ウォームグレー×ライトグレーの
3色で壁を塗り分けてデザイン。
階数表示など、階段の踊り場や機械室など
移動する際に目に入る部分には、
統一したデザイン書体で遊び心もプラス。
階段下には、行先表示サインと照明をあしらい、
ゴミ捨を防止することにしました。
細かな部分では、
廊下に設置された室外機は
見えない場所に移動したり、
照明器具を蛍光灯から今風のペンダントに変えたり、
むき出しだった分電盤を交換したり。
長年かけて劣化したものを交換しつつ、
必要最低限のモノのみを残すことにしました。
[まとめ]
次号もこの物件を続けて紹介します。
内装・間取り編として
和室から洋室に変える際の工夫や、
収納の活かし方など一緒に見ていきたいと思います。
◆◆◆
次回はこの物件の「魅せるポイント」や、オーナー様の声をお伝えします。