実例に見る!内覧者にピンとくるデザイン ~賃貸リフォームデザインのポイント~「発想の転換、入居者層を変えるデザイン」~外装・共用部 ~前編
IC21のKobayashiです。
今回は賃貸リフォームのデザインのポイント紹介シリーズ、
「発想の転換、入居者層を変えるデザインで賃料UP
~外装・共用部」の前編です。
今回の物件は
“「テナント付き3階建てマンション”
**物件情報**
所在地:東京都台東区
構造/築年/規模:鉄骨造3階建/1986年/8戸
大規模修繕予算:2000万円以下
[Step1] 物件を知る
今回は浅草エリア、鉄骨造3階建て、築34年のマンション。
テナントであるコンビニから路地を入ったエントランスは静かで、
環境的には決して悪くありません。
一方、建物としては頑強な造りであるものの、
共用部は薄暗く、古さが際立つ印象。
駅から徒歩15分と少し離れていることもあり、
女性は近寄りがたい雰囲気。
さらに共用廊下には、エアコンの室外機が吊り下げられ、
長期入居者も多いためか洗濯物が干されている状況でした。
空室をきれいにリフォームしても、
全体の印象は変わらないため
新しい入居者が定着しないのが悩みとのこと。
そこで大規模修繕のタイミングで、
設備交換プラス、デザイン性を高めることで賃料を上げ、
入居者層を変える方向でコンセプトを決めていくことになりました。
[Step2] コンセプトを決める
デザインコンセプトは、若い層に人気の
カフェ風のヴィンテージモダンなアパートメントとしました。
今まではコンビニが便利に使えることから
特に単身男性に人気でしたが、
今後は男女ともに共有できるよう、
ユニセックスなデザインと清潔感を重視。
トランクルームがあるのも売りの一つなので、
色分けでわかりやすく各部屋と連動させることに。
また女性向けのセキュリティー対策を強化。
手軽に導入できるカードキーを使用したオートロック設備、
更には宅配ボックスやインターネット回線も導入して、
デザイン以外の生活環境も充実させることにしました。
宅配ボックスは格子内側の
外部の人からは目に入りにくい場所に設置するなど、
女性目線でのきめ細やかな配慮も。
次回は実際のデザイン提案についてお伝えします。