IC21のブログ

2016/07/22

【共有スペースで照明を上手に活用する方法②】

前回に続き、共有スペースで照明を上手に活用する方法をお伝えします。

 

外から帰ってくる入居者を迎え入れるエントランスを雰囲気良くさせるにはどのようにしたらいいのでしょうか?

照明テクニックのポイントとして、照明で「モノを照らし、明かりをとる間接照明」というテクニックがあります。
照明器具を天井や壁に取り付け、空間を明るくするだけが、照明ではありません。

つまり照明の明かりで何かを照らし、その光で空間を明るくするということです。

エントランスにおいて言うならば、「建物名称の表札」を照らす事が一般的に行いやすいでしょう。

建物の印象を左右する建物名称の表札に光を当てることにより、名称が分かりやすくなるだけでなく、高級感を作り出す事ができます。

 

 

表札以外にも、モニュメントやシンボルオブジェがある場合は、それを照らすのも非常に効果的です。

表札やオブジェに光を照らすことにより、そのモノの素材が際立ち、立体感がより鮮明に出てきます。奥行き感が出ることによって、陰影がはっきりし空間が広く感じられるでしょう。

 

オブジェやモニュメントが無いエントランスには、

切り花を使ってブーケや生け花を置くのも一つのアイデアです。花があるだけで、華やかな印象を空間に与えることができますし、

光をあてればより華やかさはUPします。しかし光をあてて、明るくすればするほど花は開花してしまうので、時間帯を限って照明をつけたり、

水切り・水を毎日変える・花瓶に炭酸水を入れる等して工夫してみてください。

お手入れが大変という方には、造花もお薦めです。
また、お手入れが簡単な植物の1つに「観葉植物」もあります。植物をスポットライトで照らし、周辺を明るくさせる演出です。

観葉植物に光を照らす際、天井や床からスポットライトで照らす方法が一般的で、葉の一部が輝き、周辺が暗ければ、木陰が床や天井を照らすでしょう。

自然界において一般に植物は太陽の光から、つまり上部から照らされるのが常ですので、天井から光を当てれば自然な雰囲気になります。

それに対し、地面から光が当たるということは自然界では存在しないので、床から光を照らすと幻想的な雰囲気になるのです。
また、明るい壁を背にして置かれた植物の鉢はその後ろの壁をフラットライト(光の広がりが40度以上)で照らすと観葉植物がシルエットに見えるので、

葉姿が美しい植物を選ぶとより効果的です。観葉植物を照らすのにふさわしい光源にはローボルトハロゲン電球が薦められますが、

床置き型の器具は子供が触ると火傷等の恐れがあるので避けたほうがいいでしょう。また、ダイクロイックミラーを用いたスポットライトは輻射熱が少ない
ことが特徴ですが、ランプと植物が近すぎると葉が焼けたりすることも考えられますので注意が必要です。

 

天井に取り付けるランプにおいても色々な種類があるのはご存知ですか?

エントランス等高い天井に取り付けるランプにふさわしいのはLEDランプです。

LEDは長寿命であるのでランプ交換の手間が無いこと・ランニングコストが安いことが、エントランス等には便利な利点でしょう。

ランプ交換はコストが余りかからず、雰囲気を変えるのに最も手っ取り早い方法です。

 

このように、エントランスの明かりについては、「明るく照らすだけの照明器具」ではなく、

良い雰囲気のインパクトを与える手段として照明の持つ力を大いに利用して「雰囲気を良くする照明器具」を選定し、

今あるエントランスをより素敵に演出してみましょう。