実例に見る!内覧者にピンとくるデザイン ~賃貸リフォームデザインのポイント~「表層リフォームでターゲットを絞り込む」メンズラグジュアリー”大人の男の上質“ 続編 ~前編
IC21のKobayashiです。
今回は賃貸リフォームのデザインのポイント紹介シリーズ、
「表層リフォームでターゲットを絞り込む」の続編です。
物件のコンセプトは引き続き
“「メンズラグジュアリー~大人の男の上質」 ”
物件No.001 北関東近郊住宅地の1LDK
**物件情報**
所在地:茨城県神栖市
構造/築年/規模:RC造3F建/2009年/36戸
リフォーム予算:50万円以下
その他:ペット飼育OK物件
[Step3] デザインをする
実際の内装、クロス選びについてご紹介します!
賃貸物件といえば、ベースは白・アイボリーが大多数なのだと思いますが、
最近ではアクセントクロスを取り入れる物件も増えてきました。
賃貸物件のアクセントクロス選びは、
家具がない状態でお部屋(もしくは写真)を見た時に、インパクトに残るかということ。
かといって、それが悪浮きしてしまわないか、
住んでからうるさ過ぎないか、
に注意しましょう。
もちろん、流行に応じたカラーセレクトも必要になってきます。
今回の場合は、コンセプトがしっかりとあり、
アクセントクロスは選びやすいため、
あえてここではベースクロスについて書きたいと思います。
ダーク系のクロスをアクセントに選ぶと、
どうしてもベースクロスとのコントラストが強過ぎて、
プライベート空間として
落ち着かないといった現象があります。
そこで今回は、ベースクロスに真っ白ではなく、
薄いグレージュのクロスを使い、
空間をまとめました。
次に、アクセントクロスを貼る場所ですが、
部屋に入ってすぐに目に入る壁、
広くて窓のない平面といった壁の
アクセントだけでなく、
柱や梁(今回:アクセントクロスを
さらに引き締める役割でチャコールグレーを採用)、
平面でも想定される家具の高さを考慮した
“貼分け”など様々。
安価なクロスでも、場所や組合せ方、
分量などで、個性的な空間を無限に表現可能です。
これには、やはり経験値が必要になってきますが、
是非とりいれてほしいもの。
次に、デザインだけでなく、機能性素材についてです。
施工性やメンテナンス、コスト的にも賃貸物件で
使いやすいのは、やはりビニールクロス。
その中だけでも、消臭・抗アレルギー・防汚クロスなど、
種類は様々です。
本物件は、ペット飼育OK物件ということもあり、
ベースクロスに、撥水トップコート+表面強度UP+抗菌機能が付加されたクロス
を採用しました。
こういったクロスを、
ターゲットに応じてセレクトしていきましょう。
床材に関しても、
クッション性や防滑などの機能に特化し、
ペット向けや高齢者向けなどと
謳っている商品もありますので
検討したいものです。
次回は、物件の販売促進についてのご紹介です。