実例に見る!内覧者にピンとくるデザイン ~賃貸リフォームデザインのポイント~「部分リフォームで差別化を狙う」~“北欧“ + ”カフェ“ のミックスインテリアpart2 ~前編
IC21のKobayashiです。
今回は賃貸リフォームのデザインのポイント紹介シリーズ、
「部分リフォームで差別化を狙う」編です。
今回の物件のコンセプトは引き続き
“「北欧」 + 「カフェ」のミックスインテリア”のPart2
物件No.002 住宅地の2LDK
**物件情報**
所在地:茨城県神栖市
構造/築年/規模:
RC造3F建/2009年/36戸
リフォーム予算:70万円程度
その他:
カードキー採用/浴室換気乾燥機付き
[Step3] デザインをする
今回は、アクセントクロスでも少し目先を変えて、クロス自体の柄選びではなく、クロスの貼り方でデザインするご紹介です。
この物件のリビングダイニングの壁は、柱・はり・キッチン前のコの字型の壁、隣室にも続く腰壁見切り材…と、壁に様々な凹凸があります。
それらを使いながら、アクセントクロスのみでどのようにインパクトをつけ、
コンセプトを表現するか。
広く大きな一面の壁がないので、
柄を魅力的に見せられない=柄がうるさく見えてしまいがち、
といったデメリットがある一方、
色々なところで貼り分けをして
それがオリジナルなデザインになる!
といったメリットがあります。
まず①腰壁見切り材の上下で貼り分けができます。
次に②キッチン前の壁は、LD側で過ごされる家族やお客様にとって目に付きやすいところ。
③柱型は構造とは関係なくても
水回りに配管スペースとして作られることが多く、
場合によっては小さな出っ張りが邪魔、
と思われるところなのですが、
アクセントクロスをうまく使うと
空間を引き締めるポイントになります。
さらに④には、
廊下・隣室との境に幅180cm・奥行20cmの出っ張った壁があります。
これらをうまく活用するために、
使うクロスはすべて無地。
②と④に、北欧のナチュラル色を出せる色味、
グレーがかったブルーグリーンを。
①と③は北欧モダンを彷彿させるモノトーン、
特に③は引き締め効果の黒を使います。
そして最大の特徴として、カフェらしさを演出しながら、
実際に小さなお子様のいるファミリーが喜ぶ
“黒板クロス”を②③④に使っています。
例えば、③の黒い柱にはファミリーの伝言や
スケジュールなどを描きこみ、
④の広めのスペースには
お子様の落書きスペースにしてもよいですね!
お客様が来るときは、
カフェのように今日のメニューを描いてみたり、
季節のイラストでお部屋の模様替え気分も味わえます。
家の中なのにカフェ(お店)?
と思われる方もいるかもしれません。
「カフェスタイル」にはっきりとした定義がないのですが、
そこには“お友達とお茶をする”時のように、
居住者だけでなく招いた人も同じくらい寛げる空間
といった意味合いがあるように思われます。
豪華なレストランでも、お洒落なバーでもないけれど、
コーヒーや紅茶の似合うお店のような、
ちょっとした遊び心がある家をイメージしてみてください。
心地いい空間がイメージできますね
次回は実際に家具を配置した提案についてお伝えします。