テナントリテンションの発想を!~長く住んでもらうための工夫 「”キレイ”を保てる賃貸」~前篇
IC21のKobayashiです。
9月も後半となり、朝晩はめっきり「寒く」感じるようになりました。
これからの季節、窓を閉めている時間も多くなりますが、
今年は特に換気をして空気をキレイに!と思っています。
さて、家ではいつもキレイな空間で
気分もすっきり過ごしたいもの。
賃貸の物件に長く住んでもらえるには、どうしたらいいか…について
そこで、今回は「賃貸でも”キレイ”を保てる工夫」についてのお話です。(by:IC21安田智子)
今まで、「仮住まい」のイメージが強かった「賃貸物件」。
最近では、税金や修繕など自分で家を維持するための費用や煩わしさがない「賃貸物件」を家の持ち方の1つとして選ぶ人が増えています。
入居者が持ち家のように手をかけ、愛着を持って長く住んくれる
賃貸物件になるために「お手入れのしやすさ」を中心にお話します。
壁紙は汚れ防止機能付き
一般に賃貸物件で使われるビニールクロスは汚れを落としやすい素材ですが、中でも「汚れ防止機能付き(表面にフィルムコーティングしたもの)」クロスがおすすめです。
コーヒーやクレヨンなどの汚れがしみ込まないので、水拭きや中性洗剤を使って簡単に汚れが落とせます。
また、賃貸物件を選ぶ際に問題になる「臭い」の対処には、「消臭機能付き」クロスがおすすめ。
煙草やペットの臭いはもちろん、前に住んでいた人の生活臭も軽減するので、表装替えなども不要な場合など臭いに敏感な女性にも喜ばれることでしょう。
また、選ばれる物件になるにはデザインも重要です。
「賃貸物件の壁=白」というイメージはありませんか?
のっぺりした白い壁の部屋は、普通すぎて内観の時印象に残らないかもしれません。
同じ無彩色系でも賃貸物件では使われない「コンクリート打ちっぱなし柄」や「白いレンガ柄」など、今流行りのシャビーシックやカフェ風のインテリアにも似合うクロスはいかがでしょう?
最近増えてきたカスタマイズ物件は「入居者様が自分で選べる」のがメリットですが、クロス選びは慣れない人にはなかなか難しいこと。
物件のメインターゲットや間取りを考えて、3~5パターンぐらいのクロスをオーナー様とインテリアコーディネーターで予め決めておいて、「セレクトしていただく」のも良いでしょう。
そして、さらにこだわりのカスタマイズ物件にするのであれば
「インテリアコーディネーターと一緒に選ぶ」という選択があってもいよいかもしれません。
これは一般に注文住宅のサービスなので、入居者様の満足度もより高くなり、ご自分の部屋にさらに愛着が湧くことでしょう。
床は丈夫なフローリングタイル
床は住んでいて一番汚れる場所なので、お手入れのしやすさはかなり重要です。汚れやアレルギーの問題からカーペットよりフローリングが定着していますが、おすすめはフロアタイルです。
フロアタイルは、賃貸物件でよく使われクッションフロアと同じ塩ビ系の床材で、汚れが簡単に拭き取れる上クッションフロアよりも丈夫です。
デザイン的にもフローリング風、大理石風と色柄も見た目や感触も本物に近くなってきています。
また、既存のフローリングに上張りすることができますので、施工費用と工期の節約になります。(上張りする場合、フローリングの厚みより薄いとはいえ床の高さが上がりますので、ドアの開閉に干渉しないかどうかチェックが必要)
次回はキレイを保てる「キッチン・洗面所」の工夫についてです。