テナントリテンションの発想を!~長く住んでもらうための工夫 「使いやすい家~設備~」~後篇
IC21のKobayashiです。
雨に濡れて、アジサイがきれいな季節ですね。
アジサイって大きな花をたくさんつけて、
目に入るとふっとうれしい気分にしてくれます。
さて、今回は賃貸物件のリフォームのシリーズのご紹介です。(by:IC21落合桃代)
賃貸の物件に長く住んでもらえるには、どうしたらいいか…
前回は使いやすい家の設備についてでした。
後篇では女性をターゲットにした設備についてご紹介します。
洗面台
女性をターゲットにした物件を考えるなら、洗面台に力を入れてみるのもお勧めです。
たとえば、シャンプードレッサーというものがあります。(参考③)
こちらは洗面、洗髪、化粧等ができる洗面化粧台のことで、シャワー水栓は洗髪のほかにボウル内の掃除もできますし、カウンターを広くとったドレッサー兼用なのが特徴です。
そこまでこだわらないという場合には、洗面室のちょっとした空きスペースを利用して収納棚を設けるなどの工夫をしてみましょう。(事例④)
コンセントやスイッチ、光回線やWi-Fi環境
最近では一人で何台ものスマートフォンやタブレットを持っている人が増えてきたため、充電するためのコンセントをリビングや寝室に多めに設けることをお勧めします。
高齢者に配慮した住宅であれば、車椅子の方が使いやすいようにコンセントの位置を少し高めに、スイッチの高さを少し低めに作るのかポイントです。
ところで皆さんはIOT家電をご存知ですか?
IoTとは、Internet of Thingsの略で、ありとあらゆるモノがインターネットに繋がり、従来以上に生活の質が向上する可能性が出てきたことを意味しています。専用のアダプターをつけたり、設定することで電気使用量も見ることができ、シェアハウス仕様であれば住む人だけでなくオーナーにもメリットがあるかもしれませんね。
エアコンや洗濯機といった家電をスマートフォンで離れた場所から操作したり、テレビや照明を声でつけたり消したりすることもできるようになっています。
今後はますますインターネット環境が重要となってきますので、光回線やWi-Fi環境をあらかじめ整えておくことは必要不可欠になってきているといえるでしょう。
宅配ボックス
最後に、近年注目されている宅配ボックスです。
受取人が留守のときにも荷物を受け取ることができるため、帰宅が遅い方やインターネット通販をよく利用する人にニーズが高まってきています。
住人が共同で使えるものや、リースのものもあるので簡単なものから導入してみるのもいいかもしれません。(参考⑤)
使いやすい家の設備、いかがだったでしょうか。
全てをそろえようとすると費用もかさんでしまいますが、ターゲットを絞ると強化する設備もおのずと見えてくるはずです。
入居者の生活スタイルが時代とともにどのように変化していくのか、先を見据えた先行投資をすることで入居者が長くい住み続けることのできる部屋づくりにつながるのではないでしょうか。
筆者:IC21 落合桃代
二級建築士、インテリアコーディネーター
趣味はDIYと農業
農業から学んだ自然の魅力を
建築に生かすことに日々奮闘している