IC21のブログ

2020/03/06

テナントリテンションの発想を!~長く住んでもらうための工夫 「変化に対応できる賃貸~単身者&二人暮らし」~前篇

最近では都心部だけでなく地方でもインターネットの普及により、働き方や時間の使い方などの選択肢が広がっています。

例えば、シェアカーやシェアオフィスなど、生活に関わる様々なものは個人で所有するよりみんなで共有することで、「より便利に、より低コストに」という流れになり、住居もフレキシブルに変化することが求められています。

これからは賃貸物件でも同じこと。更に同じお部屋が生活の変化にも対応できる空間となれば、長期で住んでもらえる魅了的な場所となることでしょう。

そこで今回は単身または2人暮らしの人にターゲットを絞ってご紹介します。

間取りは1R~2LDKが一般的。生活していく中で同棲や結婚など人数が増えるケースと、逆に単身赴任などで減るケースが想定されますが、そのたびに住み心地が悪くなり、結果転居ということになると入居者も賃貸オーナーも共にリスクが。

それを防ぐためにライフスタイルの変化に対応できるお部屋作りをいくつかご紹介させて

頂きます。

 

可変性のある間仕切りで用途に合った使い方を演出

1人や2人暮らしにニーズの高い1Rや1LDK。リビングはできれば広々使い、寝る時は落ち着く個室でゆっくりしたい。一見相反した要望も間仕切りを工夫することでどちらも希望を叶えることが可能です。

必要な時に必要な分だけ、仕切れる引き戸が便利。特に半透明のような可視性のある素材で仕切ると、圧迫感がないので狭さも気にならず用途に合った使い方が可能です。

1人暮らしから2人暮らしになったとしても、これなら丸見えの1Rと違ってプライベート性が保てるので喜ばれるでしょう。また夏や冬など電気代のかかる季節には、部屋を間仕切ることで無駄がなく光熱費の節約にもなるので、一石二鳥ではないでしょうか。

 

バリアフリーにも対応可能な間仕切り

事例:バリアフリーにも対応可能な間仕切り

 

サービスルームなどフレキシブルに使えるスペースの確保
1人暮らしから2人暮らしになると、収納や仕事、勉強スペースが問題になりがち。例えば押入れやロフトの天井が斜めで低い部分など、使い勝手の悪そうな隙間も、ちょっとした工夫で特別な場所に早代わりできます。押入れの奥行きを利用し棚板を設置することで収納付きのワークスペースを確保したり、天井の低いスペースを収納棚で仕切ることで、ちょっとしたウォークインクローゼットを演出したり。どんな使い方にも対応できるようコンセントやAC用の先行配線や電源なども確保しておくと良いでしょう。

 

隙間を有効利用したクローゼット

事例:隙間を有効利用したクローゼット

 

ここでは扉はつけない方が居住者の自由度が増しますし、オーナーさんのリフォーム代の節約にもつながります。使い方を制限しすぎないことが長く使ってもらえるポイントですよ。