空室理由から考える!~デメリットを魅力に変えるポイント 「セキュリティ-が弱い」~後篇
プライバシーの確保と近寄りがたさ
前編ではセキュリティを高めるための「窓・出入口の防犯について」のお話でした。
後篇でも引き続き効果的防犯対策についてご紹介します。
防犯ブザー
周囲に異変を知らせることができ、侵入者を撃退できる防犯ブザーは、90~120db前後の音が
でるものを各部屋に1個以上用意しておきましょう。
生活防水タイプの商品は浴室での使用も可能ですので様々な対応が可能でしょう。
玉砂利・センサーライト
1F住戸の窓外周部などの敷地内は見通しが利き侵入者が身を隠せないようにしつつ、踏むと大きな音が出る防犯玉砂利を敷き込み、(画像④)人感センサーフラッシュライトを設置しましょう。
画像④:見た目にも良い防犯玉砂利敷設
居室にはタイマーで照明の点灯、カーテンの開閉等ができる商品をつけるのもオススメ。留守中も在宅を装うことが可能です。
エントランス周り
続いて、エントランス。
郵便受けは空き巣にとっては個人情報の宝庫。前入れ後出し型ポストが理想ですが、不可能な場合は郵便物を盗み見られないデザインのポストの採用など工夫が必要です。
また照明を効果的に使うことで明るく綺麗なエントランスを演出すれば、不審者が入りにくく管理されているといった雰囲気を醸し出せます。エントランス廻りにミラーや、背後を映し込む素材をデザインとして取り入れて不審者を警戒するのも効果的でしょう。(画像⑤)
画像⑤:防犯対策をさりげなくデザインに取り込む
地域・近隣とのネットワーク構築
空き巣は異変や不審者情報が伝わりやすい地域のネットワークを嫌がります。
入居者同士の顔がわかっていると不審者への警戒が高まりますので、掲示板を利用したイベント交流やリサイクル情報など地域住民と入居者、また入居者同士の交流が持てる場を設ける工夫をしてみましょう。
また警察や行政が配信している地域の「防犯メール」に登録してもらい防犯サイトから情報収集できることを伝授しましょう。
最後に、高価なセキュリティを完全装備しなくても、適材適所に効果的な防犯対策が施されており、入居者自身の防犯意識も高められる工夫をしていることを、内覧者にうまくアピールできるかどうかも大切なポイントですね。
【プロフィール】宮沢 和子
インテリアコーディネーター/キッチンスペシャリスト/マンションリフォームマネージャー
ハウスメーカー系リフォーム会社・インテリア事務所を経て、現在は個人邸を中心に施主様のお住まいのお悩みをトータルで解決に導くお手伝いをしております。