空室理由から考える!~デメリットを魅力へ変えるポイント「洗面化粧台が独立していない」 ~前編
空室対策の一つとして、3点ユニットなど洗面化粧台が独立していない物件に頭を悩ませている
オーナーさんも多いのではないでしょうか。
物件を探すときに時、特に女性は「洗面台が独立している」ことを条件にする人も多いです。
一方で、水廻りをまとめることで「コンパクトで使いやすい」「居室を広く取れる」という
メリットも。
今回は、洗面台が独立していないからこそできる素敵な空間をつくる工夫をご紹介します。
3点ユニットは、今でもビジネスホテルなどでは利用されていますが、水廻りをコンパクトにまとめて居室を広くとれる為、昭和60年頃から平成の初めぐらいまでに都市部の土地価格が高い場所に建てられたマンションやアパートでも、かなり取り入れられていました。
しかし近年では、「狭くて圧迫感がある」「トイレと浴槽が同じ空間にあることに抵抗がある」「お風呂を使うと、トイレの方まで濡れてしまう」などと言った理由で不人気設備の
ナンバーワン。
そこで、ユニットバスとトイレを別にするリフォームをしようとすると、トイレの設置スペースを確保するために、物入れ等を潰すことになります。その結果、使い勝手が悪くなったり部屋が狭くなりますので、ユニットバスとトイレを別にすることが、必ずしも居住性の向上につながるとは言い切れません。水廻りのスペースを広げるのではなく少しの工夫でそのデメリットを魅力に変えることができたら、3点ユニットの捉え方も変わってくるのではないでしょうか。
小物使いでお洒落になる<3点ユニット>
よくある殺風景な3点ユニット。事例①のように横長の大きいミラーを取付けることで、広範囲を映せて使いやすいうえに、空間を広く見せることもできます。また、シャワーカーテンをおしゃれにするだけでもユニットバスの雰囲気が一気に変わります。シャワーカーテンを何種類かプレゼントとして用意しておき、入居者が自分好みのシャワーカーテンにするだけでも、気分がぐんと上がりますね。
事例①:3点ユニットに横長ミラー
さらに、3点ユニットの浴槽内でシャワーを浴びている時、シャンプー等に手が届かずストレスに感じたことはありませんか? シャワーカーテンを開けずに必要な物が手に届く・・・参考写真②のようなグッズを使った細かい配慮が伝われば、内覧者にとって入居後のイメージが具体化されやすいでしょう。
参考写真②:省スペースで便利なグッズ
3点ユニットは洗面収納スペースも限られてきますが、そこを逆手にとってトイレの便器の上の
デッドスペースをうまく利用してみてはいかがしょうか。ドライヤーやヘアアイロン、スタイリング剤に基礎化粧品など、女性は特に洗面台周りの小物が多いもの。壁に棚を付けることで
収納スペースを確保し、さらにインテリア雑貨などを置けるスペースを設けるとそれだけでも雰囲気は変わってきます。
海外では、3点ユニットは当たり前の存在。お洒落な海外スタイルを、真似してみるというのもおすすめです。