IC21のブログ

2019/09/27

空室理由から考える!~デメリットを魅力へ変えるポイント「30m2未満のワンルーム・狭い部屋」 ~後編

デザインで狭さをカバー
前回は収納を確保しつつ、それ自体を魅せるポイントとすれば入居者に喜ばれるという

お話でした。

今回は30㎡未満のワンルームの需要の多くを占める単身者や学生に喜ばれる

ポイントについてです。

このターゲットに人気なのはやはり他と違う、特別感や見た目のかっこよさを全面に出した「デザインされた空間」。

一番手軽に出来るのが、天井を無くした配管むき出しの仕上げ。

これは店舗の仕上げでよく見るデザインです。

配管をアクセントカラーで仕上げたり、天井と配管をアクセントカラーで仕上げるとたちまちおしゃれな空間に変わります。

他の物件との違いが瞬時に分かれば、ネットで気軽に部屋探しをするターゲット層の目に留まるでしょう。

そして天井仕上げをしない事で、天井が高くなって狭い部屋が広く感じられるというメリットも!

費用を掛けずに、おしゃれに広く見せる。試してみる価値ありだと思いませんか?(写真④⑤)

 

天井仕上げをなくして店舗の様な空間に!

 

天井の仕上げをなくして、店舗の様な空間に!

(写真④⑤:天井仕上げをなくして、店舗の様な空間に!

 

ターゲット層にあったコンセプト+差別化を!

賃貸情報サイトの検索にはこだわりやテーマから探す項目があります。

そのテーマは日々変わり、よく特集されるのは「一人暮らし・セキュリティ重視(防犯カメラ)・家具家電付き・インターネット無料」など。

30㎡未満の部屋のターゲット層になるような項目ばかりだと思いませんか?

ターゲットを絞ったコンセプトルーム+αで空室を防ぎましょう!

例えば家電付きの物件。そこに+αの差別化を図るなら、部屋のデジタル化をお勧めします。

例えばWi-Fi機能を使ってスマートフォンやアプリと連携できる家電を揃えるのは

どうでしょうか。

IoTという言葉が使われ始めた現在、これらのスマート家電は今後ますます増加するでしょう。

帰宅15分前に外からスマートフォンで部屋のエアコンをオン。消し忘れたテレビを外出先から電源オフ。GPS機能を使って、自宅に近づいたら部屋の電気を付ける事も。こちらは防犯対策にも役立ちますね。

部屋の中の家電はスマートフォンで操作できる時代です。

Wi-Fi接続に必要なインターネット可能物件にするのが難しければ、Bluetooth機能を搭載した家電を揃えるのもひとつ。

Wi-Fi機能のように遠隔操作はできませんが、スマートフォンで操作が可能です。

例えばBluetooth対応のシーリングライトは各社から発売されていて、調光・調色ができたり、スピーカー機能が付いていて音楽が聴けたり、部屋のデジタル化は思っている以上に簡単にできます。(写真⑥)

30㎡未満の狭い部屋でもターゲットを絞って、+αの機能や設備で想像以上に入居者に喜ばれるポイントになるでしょう。

 

Bluetooth対応シーリングライト

写真⑥:Bluetooth対応のシーリングライト

 

 

 

大野 薫子
インテリアコーディネーター/カラーコーディネーター

インポート家具販売、戸建・店舗意匠設計事務所勤務を経て、
インテリアコーディネーターに。
暮らす人の生活パターン・習慣をきめ細かくヒアリングして、
ライフスタイルの共有を心掛けています。