「アクセサリーが心をくすぐる」~内覧者に印象に~後編
前編ではトイレと洗面のアクセサリーが内覧者の印象に残るお話でした。
後編では内覧者の心に残るアクセサリーについてさらにお話します。
特徴のある取っ手で印象アップ
今の若者はヴィンテージ感を楽しんでいる世代です。
中古マンションを購入し自分で好きなようにリノベーションをしたり、古木を利用してあえてヴィンテージ感のある空間を作り上げたりします。
こういった好みのスタイルの変化等によりDIYが流行り、今やホームセンターに行くと沢山の内装アクセサリーが並んでいます。
最近は女子達が趣味で日曜大工をします。そうDIY女子です!
ホームセンターでは女性好みのかわいいアクセサリーや便利グッズ等多く並んでおり、女性が見やすいように陳列棚も背を低くするなど工夫をしています。
その中に素敵な取手も沢山並んでいます。もし洗面台の取手が古くなっていたら試しに取り替えてみてもいいですね。
その他にもドアノブやスイッチプレート等、お部屋を素敵にみせるヒントとなる商品が沢山ありますので修繕前に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(写真3 さまざまな種類の取っ手)
和室をモダンな雰囲気に
畳は、とてもリラックスできる素材なのですが、近年の生活スタイルの変化により、新築分譲マンションでは畳のある和室が減ってきています。
そんな中、仲介する不動産業者さんのアドバイスもあり、和室を洋室に変えてしまおうかと悩まれているオーナーさんも多いでしょう。
でも、そんな和室も畳のヘリの色を変えるだけでモダンな印象へと生まれかわります。
従来、畳のヘリは緑色で柄は伝統的な亀甲柄などが多くみられました。
格式高い設えの和室なら凛とした亀甲柄でもよいのですが、賃貸の和室では少し重く感じてしまう方も。
入居者が退去して畳替えをする際に思い切って畳のヘリの色を変えてみてはいかがでしょうか。
畳替えの時ならあまり費用はかからないでしょう。
実は畳のへリはいろいろな色がでており、ヘリの色で人の印象を大きく変える力もあります。
写真のようなブラウン色にするとふんわりとしたやさしい印象に変化します。
(写真4 ブラウンの畳ヘリを施工し、モダンな印象へ)
明かりや香りが好印象
置くだけのアクセサリーで印象を変えたい場合は照明も効果的。
特に夕方や夜の内覧時は照明が力を発揮します。内覧用としてフロアスタンドをお部屋の隅に置いておくと日中はインテリアの一部に、夕方に点灯すればあたたかな雰囲気を醸し出し内覧者に好印象を与えます。
また最近流行しているアロマディフューザーやルームフレグランス等は、デザイン性も高くアクセサリーとして優れモノです。
部屋の片隅に置くだけで、心地良い香りが広がり内覧者の心に残るでしょう。
ほんの少しのアクセサリーが内覧者の心をくすぐり、印象に残る物件とすることができれば、成約につながり、入居者も満足するようなお部屋を提供できるのです。
試してみる価値があると思いませんか?
稲垣美和
プロフィール
インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネージャー
リフォーム会社、インテリア商品販売会社、モデルルーム会社を経てフリーランスのインテリアコーディネーターとして活動。