リフォーム工事の見積書の見方と契約時の注意点①
こんにちは。IC21です。
今回は、2回に分けリフォーム工事の見積書の見方と契約時の注意点をお話ししていきたいと思います。
①見積書の見方とは?
「見積書はわかりづらい??」
見積書はわかりずらいといわれていますが、良い見積書とはどんなものでしょうか?良い見積書というものを一言で語れば、内容のきめ細かさと妥当な安さであることでしょう。
一度、相(あい)見積りをとって見積書を比べると、各工事業者の考え方や費用の差がわかります。一般的に、「一式」とかかれている工事項目が少ない見積書の方がよいとされています。
しかし、細かく書いてある見積書を個々にじっくり見ていくとあたかも正当な表示に見えてきますが、合計金額をみると高くなるものも少なくありません。
また、同じ工事でも会社によって項目が様々で、A社ではこの項目に含まれているものがB社では違う項目に含まれているとか、単位も材料と工事手間で出すところ、材工(材料費と工事手間を合算したもの)で出すところがあり、両者の項目の価格を見比べてみても慣れない人では単純には比較できません。
このように、工事の見積もりは素人には非常にわかりづらいのです。
「一般的な読み方とは?」
内容についての一般的な読み方について解説してみます。
見積書の項目は一般的に見積もりの順番=工事の順番になっています。工事費そのものを比べるだけで一概に高い、安いは判断できません。あえて言うなら、会社規模が大きく営業力があるところでは各項目の価格は安いが一般管理費や・諸経費が高い、会社規模が小さい会社では各項目がそれほど安くないかもしれませんが一般管理費や諸経費が安いという傾向があります。また、リフォームでは壊してみないと分からないという箇所も多く、そのような箇所を想定して見積りに入れた業者とそうでない業者では見積価格が違いますので、見えない箇所のどのようなところが入っていて、どのような箇所が入っていないのかが見積書から読み取らないと、後で追加工事として費用が請求されることがあります。
「見積を比較してみましょう!」
簡単なリフォームの事例として和室6畳のタタミをフローリング(ムクナラ材12ミリ)に替える工事を3社に見積もりを取った時のものをご紹介します。
A社(工事元請けもする一級建築士事務所)
B社(国産材を使った家づくりを得意とする中堅工務店)
C社(大手住宅メーカーベテラン営業マン)
金額だけでみると一番高いところと低いところで53,000もの価格差があります。
B社は国産材が得意なのに材料費が高い?養生はしないの?残材処分費が無いのはどうして?B・C社は床の根太は組まないの?B社は塗装なし?などなど突っ込みどころはたくさん出てきます。
「安く叩くだけではダメ!」
悪意はなくとも、安く叩くことがいいことだと思い込んでいないでしょうか。
内容をよく見ずに、いきなり、ここから何割引けるの?なんて言い方をする人が少なくありません。これではまじめな業者はいやになってしまいます。
良い業者さんと懇意になるには、発注者の質も問われることも知っておきましょう。