IC21のブログ

2018/10/19

すぐ使える!賃貸だからできるミセ方、ツクリ方「デメリットもメリットにできる~丸見え間取り~」後編 

リビングからキッチンが丸見え
キッチンは多い日なら1日に3回以上食材や調味料や出し入れをする場所です。雑多になりやすいところでもあり、隠したいと思う入居者も多いことでしょう。特にLDに一体のオープンな壁付のI型キッチンは作業中後ろ姿や作業自体が丸見えになり、生活感を隠しきれません。
スペースにゆとりがあるようなら、I型キッチンと平行に簡易的なカウンターを取りつけるのがおすすめです。キッチンエリアを少し隠すことももちろん、作業スペースも確保。ダイニングとキッチンを分離することにより、空間にリズムができ「使いやすいダイニングキッチンエリア」を演出できます。
また、広さは十分あるのにリビングルームがキッチンまで丸見え間取りの場合、「キッチンダイニングエリア」と「リビングエリア」を収納で仕切ることを推奨します。本棚や食器棚の収納が小壁の役目をして、リビングエリアからキッチンを見えなくする目隠しになります。
尚、家具は入居者が引っ越しする際に一緒に持ち出されてしまう心配もあるので、目隠し用の家具は導入する際に床や壁にビスで止めて固定するとよいでしょう。

また、予算があるなら隠すのではなく見せたくなる前編の事例1のように魅せるキッチンに交換することもご検討ください。最近では男女問わず男性的でインダストリアルなインテリアが流行していますので、コンクリート打ちっぱなしにステンレスキッチン、電球色の照明を合わせて魅せるキッチンスタジアム空間を演出すれば、若者に人気物件になること間違いありません。

事例3 インダストリアルなキッチン

事例3 流行りのインダストリアルなキッチン

 

洗面+トイレ=脱衣所という発想の転換
最近ではトイレ、バス、洗面の3点ユニットの人気がなくなり、トイレとバスを別にする物件が多く見られるようになりました。トイレ・バス・洗面と3つのスペースをとろうとすると住居空間が狭くなることも。無理に分けずにトイレ洗面・バスと2つに分けたプランもご検討ください!トイレと洗面が同一空間になることになり、ホテルライクなドアつきの脱衣スペースが確保でき、おしゃれな物件として認知されます。

物件の価値を上げるのは全面リノベーションだけではありません。現状回復で壁紙や照明を変更するのと同時に間取りや収納を少し工夫することで、より住みやすく、住まい手を考えた優しい空間となり確実に価値が上がります。入居者が選びたくなる物件を作るのは作り手や家主さんの少しの思いやりなのかもしれませんね。

事例4 トイレと洗面所を同一空間にまとめた例

事例4 トイレと洗面所を1つにまとめた例