すぐ使える!賃貸だからできるミセ方、ツクリ方「ありのままがカッコイイ」 後編
ありのまま戦略その3 オーナーも、入居者も自由にDIY
大手賃貸会社が有名女優を使い壁に象の絵を描いたりしているCMをご覧になったことがあるのではないでしょうか。発想としては私たちがずっと以前からご提案してきたものですがなかなか浸透しない手法です。
「ワタシの所有物だから大事に使ってね」という古いオーナーの考え方は捨て「住む人に合わせ自由に変えられる空間」というプロデューサー的発想で借主の「楽しく住む」を応援してあげましょう。どうせ貼り替えなければいけない壁であればお絵かきでもペイントでも釘打ちでも自由にどうぞ。と言った方が気楽に住めるうえ、センスの良い人ならば美フォーよりずっと素敵に仕上がってしまうのです。
経年変化を新築物件と競うには多額の費用をかけなければなりませんが、「面白い空間を作ろう」と考えればわざわざプロの手を入れなくてもオーナーさんでもできることはたくさんあります。クロスの張り替えは無理でもペイントであれば素人さんでも簡単。店舗の発想で多少荒くても入居者は気にしません。
それでも取り返しのつかない失敗はしたくないのであれば、いつでもはがせるウォールシールやマスキングテープもあります。オーナーのセンスで遊ぶにはもってこいの初心者編としてすぐにできるミセ方です。
オーナーがミセるツクる、プロデューサーになる!
賃貸物件は誰のものでしょう?!もちろんオーナーさんのモノです。しかしそこで暮らし、過ごすのは別の人。オーナーさんは単に所有者ではなくそれを企画し売り込むプロデューサーなのです。供給過多の賃貸市場を生き残るには今までの発想を大きく転換して、攻撃的に仕掛けていくことが必要に時代になりつつあります。空室にびくびくしながら無難に待つのではなく、自分の物件をいかに魅力的に、話題性豊かに売り込むか。昔ながらの「賃貸オーナー」から戦略的な「空間プロデューサー」になりましょう!