注目される賃貸スタイル シニア向け賃貸 親子編
100人の女性インテリアコーディネーターのIC21です。
第10回シニア向け賃貸~親子編~
厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、1986(昭和61)年時点で976万9千世帯であった我が国の65歳以上の高齢者のいる世帯数は、2015(平成27)年時点では2,372万4千世帯へとおよそ30年間で2倍以上増加しました。また、世帯構造別の構成割合の推移を見てみると、「親と未婚の子のみの世帯」は1986年時点で11.1%でしたが、2015年には19.8パーセントまで増加しています。
シニア向けに生活のしやすいお部屋を考えるのはもちろんですが、働きながら親を支える子供にとっても住みやすい空間づくりが必要となっています。
特に介護が必要な場合は、親子がストレスなく仲良く暮らせる環境作りも考慮したいところです。
そこで今回はシニア向け賃貸、親子編として快適に同居できる内装を考えてみたいと思います。
まず大切にしたいのは安心して見守れること。
遮るものが少ない寝室は必須です。足元や壁などはスムーズに移動できるよう突起物は無くし安全な動線を確保したいですね。
時にプライベート空間も必要ですので、完全に遮ることなく気配は感じられる可視性のある間仕切り壁やカーテンなどを活用するとよいでしょう。
またお風呂やトイレなどの水回りは、介護などを考慮すると2人分のスペースが必要となります。トイレは個室にするよりは広い洗面スペースの一部のほうが使い勝手がよいでしょう。
清掃性なども考慮すると仕上げ材などは地味になりがちですが、外に自由に出歩くことが難しい高齢者に配慮し、少しでも楽しく過ごせるよう、カラーや模様なども明るめのものを選んでください。
そして万が一の時のサポート体制として、24時間体制の管理会社との契約など安心して暮らせる環境も整えておくと入居して頂く可能性が広がりますね。
IC21では
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