注目される賃貸スタイル シニア向け賃貸 シングル編
100人の女性インテリアコーディネーターのIC21です。
第9回 シニア向け賃貸住宅 シングル編
シニア向け住宅というと、手摺や段差解消などの完全なバリアフリー=リフォーム費用もかかり、ターゲットを限定し過ぎて不安、というオーナーも多いと思います。
しかし、一人でも元気な“シングルシニア”がターゲットならどうでしょう?
近年、どんな業界でも層の厚いシニア層を取り込む事業展開が進められています。
これからリフォームの予定があるなら、よくあるバリアフリー工事+ちょっとした工夫、で魅力的な物件にしませんか?
まず、小さな部屋がいくつもある間取りは、部屋数を減らして通路を広く取れるような部屋づくりに。
腰掛を置けるような広さの玄関・洗面室、椅子を出し入れしなくても動けるダイニングスペース、寝室となるだろう洋室は、余裕を持ってベッドを置けるかを考慮したいトコロ。
トイレなどの水廻りは広めにして、手摺をつけるのは必須です。
「洗面・トイレ別は当たり前!」から発想を変えて、広く明るく清掃性のよい洗面・トイレ一緒のパウダールームの方が、シングルシニアには使い勝手が良いでしょう。
高さに関しては、キッチン高さを通常より5センチ低めの80cmにしたり、電気スイッチの高さを少し低めに設置するのも効果的。
逆にコンセント位置は少し高めの方が、深くかがまずに済みますね。
畳敷きは立ち座りが辛くなるため洋間が必須でしょう。
また、浴槽は浅めの方がまたぐのもラクで事故も少ないですね。
シニアだけでなくスペースの有効利用の面からも人気の高い引戸ですが、引戸自体が重いと負担ですし、敷居の小さな段差も危険です。
軽い素材で明るい色合いの引戸にして、敷居レールは埋め込みにして段差をなくしましょう。
クローゼット扉も、折戸より引戸の方が断然喜ばれます。
大切なのは、シニアと一括りにするのではなく、もう少し細かくターゲット分けをすることです。
今回は“一人で暮らせるシニア=車椅子や介護ベッドのようなものが不要なシニア”向けの提案なので、取り組みやすいのではないでしょうか?
IC21では
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