数字とカタチで分かる!暮らしやすい賃貸物件の作り方 バリアフリー照明
100人の女性インテリアコーディネーターのIC21です。
歳をとっても暮らしやすい!バリアフリー 照明編 照明 明るさ、見え方について
バリアフリーを意識する時、加齢による見え方の変化への配慮は欠かせません。
一般的に、加齢とともに水晶体が濁ることで、 みえづらくなる、視野が狭くなる、まぶしさを感じやすくなることが多くなります。
適切な照明計画をすることで、生活の安全の確保と同時に、より快適な生活空間をつくることができます。
照度の確保
加齢により物が見えづらくなる高齢者にとって、生活の安全のためには「明るさの確保」は欠かせません。
20歳を基準とすると、50歳で2.5倍、60歳では3.2倍の明るさが必要となります。
特に、キッチンやトイレ、洗面室など、「作業のために効率的な明るさ」が安全のために必要となりますが、大きなシーリングライト1灯では、高齢者には眩しさが増す危険があります。手元灯を取り付けるなど、全般照明と局所照明の両方で、適度な照度確保をしましょう。
また、居室の照明には電球色の蛍光灯をよく使用しますが、高齢者の目には物が黄色味を帯びて見えますので昼白色を使用したほうが良いこともあります。
その他、視覚の順応機能が低下するために、明るい部屋から暗い廊下にでると、しばらくは回りが良く見えません。
夜のトイレの行き来のことを考え、廊下にはフットライトがあるとよいでしょう。
間接照明の使用
賃貸物件の場合、部屋の真ん中のシーリングライトが一灯というのが一般的です。
しかし、まぶしさ(グレア)を感じやすい高齢者は、寝室やリビングダイニングではリラックスできない場合があります。
直接光源が見えないシェード付きのブラケットライトのような補助照明を配置すると効果的でお部屋の雰囲気もアップします。
最後に、床材など面積の広い部分に光沢のある材質を使用すると、照明により反射がおこりまぶしさ(グレア)を感じたり、床に映った家具の陰影により目の錯覚で段差と見間違える危険性もあります。建材や家具など照明との関わり合いをトータルで考えることも必要になります。
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