素材を知って人気の部屋を作る ワンランク上の照明演出①
100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
DIYから、表装リフォーム、スケルトン・リノベーションまで、内装変更への取り組み方は様々だと思いますが、やはり“人気の賃貸物件をつくりたい”気持ちに変わりはないはず。
そこで、改めて材料とその使い方を知って、保有物件を効果的に蘇らせるための、賃貸内装インテリアのモノ選びのコツを、実例写真を紹介しながら解説します。
ライティングを工夫して選ばれる部屋に
賃貸物件で照明を設置する際に多く使われるのは、白くて丸いシーリングライトや天井埋め込み型で圧迫感の少ないダウンライトです。
シンプルなデザインなので入居者の好みが分かれる心配も少ないので安心して使える照明と言っていいでしょう。
その反面、無難な印象になり、わざわざこの部屋に決めなくてもいいかと思わせてしまう可能性もあります。
そこで、賃貸物件でもワンランク上の照明演出をして、この部屋に住みたい!素敵な照明だったからこの部屋に決めました!と言われる部屋づくりを紹介します。
人気の色やスタイルの照明器具を設置
「照明で選ばれる部屋をつくる!」とはいえ、最近は器具自体もシンプル志向です。
まずオススメしたいのは、事例①のようなシンプルでもデザイン性の高いダクトレールとスポットライトの組み合わせです。
ダクトレールは電気工事が必要な直結型もありますが、賃貸物件の場合は、後から照明を取り替える事も出来る簡易取付型のダクトレールが良いでしょう。
カラーは、モダンなイメージを作りやすい黒がベストです。合わせるスポットライトも黒でスッキリとしたデザインに仕上げましょう。
若い人たちには、明るいナチュラルカラーの木材に黒のアイアンをミックスさせたスタイルが好まれます。照明も家具に合わせやすくなっていると、内覧者の暮らしのイメージが膨らみやすいでしょう。
また、黒は家電などでもよく使われる色なので、意外とインテリアに取り入れやすい色と言えます。
次に、シンプルでも華やかなシーリングタイプのシャンデリアです。
シャンデリアというと、キャ装飾性の高いデザインや、チェーンで吊るすクラシカルなタイプをイメージするかもしれません。
しかし最近は事例②のような天井近くに取り付けられる直線的でシンプルなデザインのシャンデリアも多く、金属部分もシルバーならモダンな印象になります。
このように、照明器具ひとつで部屋全体の印象がガラリと変わり、特徴のある演出をすることが出来ます。
照明のデザインではなく光を利用した空間づくり
照明の醍醐味と言えば、光の演出も欠かせません。
間接照明は、」光の出方や影の作り方で部屋の雰囲気をホテルやレストランのように感じさせることも出来ます。
事例➂のように、折上天井の建築化照明は天井への光の反射で部屋全体を明るくさせることができます。
事例④の、玄関の間接照明は明るさが必要な足元を照らす機能性だけでなく、空間の雰囲気アップの役目も果たしてくれます。
間接照明をどう使えばいいかは細かい照度計算などが必要になるので、照明メーカーのショールームを見学して明るさを体感する、またはインテリアのプロに相談すると良いでしょう。
場所に合わせたワンランク上の照明を
場所別の照明器具について考えます。
玄関ホールでは、事例⑤のような、帰宅時に壁スイッチを押さなくても電気が付く人感センサー付き照明があります。
ふさがっている時非常に便利で人気の高い照明です。
人感センサー付き照明は防犯を目的としてエントランスや共用部に採用するのもよいですが、外部用照明は暗くなったら点いて、明るくなったら消える明るさセンサー付き照明も便利です。
また、天井が高くなるロフト付き物件では、事例⑥のような強めの明るさのブラケット照明(壁付照明)で壁面から天井まで照らすことで部屋全体を広く明るく見せる事が出来ます。
吹き抜け空間用のブラケット照明には上下に光が差すものも多く、壁スイッチで上だけにしたり下だけにしたり切り替えることも可能です。
このように、照明のデザイン・カラー・光の使い方・場所に合わせた計画を組み合わせてワンランク上の「照明」演出をすることで、他にはない人気の部屋づくりが出来ます。
照明は知れば知るほど奥が深いアイテムなので、少しずつ試しながら楽しんで下さい。
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