素材を知って人気の部屋を作る ターゲットで変わる「浴室」最新事情①
100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
DIYから、表装リフォーム、スケルトン・リノベーションまで、内装変更への取り組み方は様々だと思いますが、やはり“人気の賃貸物件をつくりたい”気持ちに変わりはないはず。
そこで、改めて材料とその使い方を知って、保有物件を効果的に蘇らせるための、賃貸内装インテリアのモノ選びのコツを、実例写真を紹介しながら解説します。
在来、UBの長所を活用
在来工法の浴室とユニットバスルーム(UB)には、それぞれに個性があります。
まず、在来工法の浴室のメリットは自由にデザインを決められることです。
リフォームの際に柱が邪魔で、ユニットバスだとサイズダウンしなければならない時など、空間に合わせて造作できる在来工法の方が広く造れることもあります。
また事例①のように、柱や梁の凹凸をタイルの色や大きさでデザインするなど、工夫を取り入れ、独自性がでできます。 一方で、機能性(保温性・防水性等)が乏しく、汚れ易く手間がかかるという性質があります。
工期も長いため工事費が高い傾向がありますが、ヴィンテージ風デザインにして採用したり、デザイナーズマンションのセールスポイントとして採用することで、物件の付加価値として、入居者にアピールをしてはいかがでしょうか。
次に、事例②は、機能面・費用面共でメリットのあるユニットバスです。
最近では、「3点ユニット」・「2点ユニット」に加え、参考例①にあるように、シャワールーム+トイレという組合せの「シャワーユニット」を新設する物件が増えています。
費用面を抑えるこ、居室を広げられるというメリットもあります。デメリットとしては、入居者の好みが大きく別れることです。
賃料が上がったとしても3点ユニットを絶対に選ばない入居者もいる一方、賃料を抑えられるのであれば浴室のタイプを問わない入居者もいます。
そのため、適切な浴室タイプを設置すると共に、ターゲットに合わせたデザイン・コーディネートを提案します。
また、外国人がターゲットであれば、湯船を使用する習慣はそれしょぼでもありません。
通常のシャワールームよりもグレードを上げ、彼らにとって好ましいカラー、グリーンやワインレッドなどのハッキリした色味の壁面デザインを提案します。
壁面デザインに合わせ、シャワー水栓周りには、通常使用されるシルバーカラーではなく、高級感のあるブラックを取り入れ、ゴージャスな浴室空間を演出するのも良いでしょう。
年齢層に合わせた設備
都心部の学生寮やシェアハウスでは、共同で使うシャワールームが普及してます。 「たまには湯船につかりたい」という要望にも応えられるよう、主にシャワールームを採用すると共に、共同浴室を1つ設置する事例があります。
そして、シャワーのみだとしても20・30代の人にとって、浴室とトイレが別であることが物件選びの優先条件であることが多いのです。 実際にシャワールームを採用する際には、居室のインテリアと合わせて事例➂のようなアクセントパネルを採用するなど、特別感を出すと良い印象が残ります。
一方、40代以上ではシャワー派よりも湯船派が増えるため、ターゲットの年齢層によって採用する浴室のタイプを変える必要があります。
ターゲットやエリアに合わせてワンランク上の寛ぎ空間を演出するのもおすすめです。
その他、ご高齢者や小さな子どものいるファミリー層からは、安全性を重視したいというニーズがあります。
参考例②のように明るい木目調の目に優しいカラー、握りバーを採用すると良いでしょう。
このように、せっかく設備リニューアルで費用と時間をかけるのですから、ターゲットとなる年齢層に合わせた浴室空間づくりを吟味することをおすすめします。
IC21では
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