ワンルームに確変を起こす! リフォーム実例 ~②~
こんにちは! 100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
前回に続き、ワンルームの「使いやすさ追求!リフォーム実例」を報告します。
特に今回は、1:水回りのひと工夫 と 2:細部のこだわりポイント についてご紹介します。
1:水回りのひと工夫
キッチンが手狭とのこと。そうはいっても全体のバランスや使用頻度を考えて120cm→150cmの変更が現実的。以前のキッチン横収納を撤去した分で冷蔵庫と、ちょっとした収納家具を置けることを打合せしながらサイズUPを決定しました。機能としては、コンパクトキッチンなので多くのものは望めませんが、最近色々な調理に使えると見直されているグリル(コンロ下の「魚焼き機」)を取付けることに。その分、2口コンロで作業スペースを少しでも広く…といったように、設備については使い勝手とオプション機能のバランス検討は必須ですね!
次にキッチンパネル。マグネット(が付く)タイプのパネルにすることで、調理小物やレシピ、調味料なども収納場所をとらず&取り出しやすい位置に貼り付けるだけ♪ということで、通常のパネルよりは少し割高になりますが採用していただきました。限られたキッチンスペースであればこそ、壁面でさえも収納スペースにするといった工夫は是非とりいれたいものです。
次に、洗面室の活用について。洗濯機を室内に入れることはマスト。そしてやはり洗面室内にあるのが使い勝手が良いとのことで、洗面室を拡張しました。拡張したとはいえ、いわゆる洗面化粧台は小さいものでもW60cmあるのが既製品の主流。ということで、カウンター+ボウル+ミラーの造作洗面台に。カフェの手洗い風ということで見栄えもよく人気もありますが、きちんと洗顔などをしても水撥ねがしにくいボウルの深さやお手入れが簡単な耐水カウンター、ミラーと小物収納BOXと照明の位置…などももちろん、女性ICならではの細やかさでご提案。斜めの壁に沿わせながら洗面カウンターに繋がる変形カウンター造作は少し職人さん泣かせ💦だったようですが、水回り小物の多いくなりがちな女性ならではの一工夫になりました。
そして、無事洗面室に納まった洗濯機の上には、可動棚 + パイプ + ランドリーバスケット付の収納を。背が高くない女性にとっては、天井近くの吊戸棚は中々使いこなせないものです。棚柱の高さを自由に設定し、さらに後から棚の高さも変えられるような商品は多く市販されるようになりましたが、荷重や取付位置の下地なども考えられるリフォームのタイミングで検討してほしいところです。
2:細部のこだわりポイント
さて、そこそこ広くて明るいワンルーム!なのに、なぜか暮らしにくい、、、というお悩みの原因の一つに “使える壁”があるか?ということがあります。ワンルームでは、キッチンや大きな掃き出し窓はもちろん、入口ドアや洗面・収納の扉などの位置によって広い壁がなくなり、壁に沿わせて置きたい家具が置きづらくなるといったことがよくあります。
そこで圧迫感なく、採光や空調などは共有させながら部屋を区切ることができるパーティション。キッチンとベッドという普段はそばにないものでも、これがあることで自然な間仕切りとなり、そのパネル部分を有孔ボードにすることで、両側から、フックや専用棚で小物を置いたりディスプレイを楽しめるものになります。色味やエアコンからの直接風除けになる高さなどお客様と詳細打ち合わせましたが、大工工事で天井と床をガッチリ固定する物ではなく、突っ張りプラス目立たないビス留めということで、後々の賃貸出しのタイミングでは取りはずこともあまり大変ではありません。
最後にデスクカウンター。単に壁にカウンターを取付けるのではなく。WICの出っ張りによって生まれたくぼみを利用することで、ちゃんとした“スペース感”が生まれました。もちろんコンセントやTV端子など適宜カウンター上下に設置し直して、カウンターには配線孔も設けたので、このコーナーの使い勝手は格段に良くなったと喜んでいただきました。
ワンルームといえば、ちゃちゃっと食べれて眠れればよい…というイメージだったのは少し前の話。コンパクトでも機能性が上がった設備や、高さを使う収納、壁の使い方で、ワンルームこそ好きなモノを見渡せる自分だけの“お城”になる可能性を秘めていますね!!
IC21では、暮らしに寄りそうリフォーム・リノベーション提案をしています!