脱・定番リフォーム 発想の転換で築古物件がよみがえる 発想の転換で邪魔な柱・梁はオリジナルデザインになる②
100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
「なるべくコストをかけずに、空室を減らす!」 賃貸住宅リフォーム永遠の課題にとり組むための “発想転換”のきっかけと、デザインのアイディア実例をご紹介します。
時代と共に変化する住宅ニーズを敏感にキャッチして、築古物件をよみがえらせましょう‼
発想の転換で邪魔な柱・梁はオリジナルデザインになる ~アイデア実例を紹介します~
+カウンター、+照明でオリジナリティを!!
最初に紹介するのは、柱の活用方法です。 柱の出幅を生かし、出幅に合わせた奥行きのカウンターをつける事で、柱が意味のある出っ張りに変わります。
実例①の写真は、食事するのに必要な幅まで柱を広げ、カウンターを取り付けました。
それ以外にもカウンターの取り付け高さによって、違う空間を生み出す事ができます。
テーブルとして利用したい場合は約70cmの高さに。ちょっとした勉強コーナーや書斎コーナーの出来上がりです。
また小物や飾り棚にする場合は、約100~120cmの高さに。1枚でもいいですし、天井までの高さに余裕があれば2,3枚つけてあげると造り付けの収納コーナーに早変わり。
柱の出ている場所に合わせて、カウンターの取り付け高さを考えてあげるだけで、邪魔な柱も素敵な空間づくりに役立ちます。
次に梁の事例をご紹介します。
部屋中央辺りの天井にどうしても出てしまう梁。困りますよね・・・でも大丈夫です。
1か所の出っ張りですと『邪魔な梁』という存在になってしまいますが、部屋の空間に合わせて装飾の梁を追加してあげると『デザイン梁』に変身。
梁の部分だけ、濃い木調クロスを貼ると、落ち着いた印象の空間になります。(事例②)
梁の部分のクロスを変えるだけでも、お部屋の表情が変えられます。 節のある、明るめな木調クロスですと、写真よりもぐっとカジュアルな印象になり、シャビーな白い木調クロスにすると、カフェ風な空間に。
使い方によっては『梁』は素敵な存在になります。
さらに 天井に梁があると照明計画にも幅が広がります。梁がないとダウンライトをつけるだけのシンプルな計画で終わってしまいがちですが、梁の高さを少し調整し、梁にダウンライトをつける事で天井にもメリハリが生まれます。
もう少しカジュアルな空間の場合はスポットライトを梁の横につけてあげてもまた印象の違う空間になります。
また壁際に存在する梁については、梁を手前にふかしダウンライトや関接照明をつけて『梁』ではなく、照明計画に必要な『下がり壁』と思わせる事もできます。(実例③)
せっかくの柱や梁、クロスを貼り分けオリジナリティ豊かな空間にしてみませんか。
最後の実例はキッチンとリビングの間に柱、キッチンの上部梁が出ている空間です。(実例④)
キッチンの入口となる所に壁を立ち上げ上部の梁につなげ、キッチン周りをあえて周りの空間と分断させました。
次にクロス選びです。柱は打ちっぱなしコンクリートをそのまま残し、無機質な雰囲気を演出。
キッチンを囲む梁と壁は非日常的なアクセントとなる色のクロスを選ぶ事で、生活スペースとは異なるゆったりくつろげるバーコーナーの出来上がり。
部屋の中に少し違う空間を作り上げる事ができたのも、梁や柱があったからです。
もう一度違う目線で『柱と梁』を見つめ直して見て下さい。きっと素敵な空間が現れるはずです!
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