実例に見る!内覧者にピンとくるデザイン ~賃貸リフォームデザインのポイント~「居室を狭めてリビングを広くしてシェアルームに改装→ご家族が即決」~前編
IC21のKobayashiです。
今回は賃貸リフォームのデザインのポイント紹介シリーズ、
「居室を狭めてリビングを広くしてシェアルームに改装→ご家族が即決」の前編です。
今回の物件は
“「3階のみ社員寮だった下町ビル」”
**物件情報**
・所在地:東京都台東区
(2駅4路線 徒歩5~10分)
・構造/築年/規模:鉄骨造地上3階
/28年/80㎡
(他、1・2階部分に薬局160㎡)
・リノベーション後 賃料:18万円
・その他:シェアルーム
[Step1] 物件を知る
人気観光スポットからすぐ近くの下町エリアで、
最寄り駅から徒歩5~10分という交通の利便性もいい立地。
3階を社員寮として使っていた会社オーナーがより、
リフォームをして賃貸住居として
コストを抑えて活用できるようにしたい!と、
ご相談いただきました。
フロア面積は約80㎡。
3人の寮生が使いやすいように、
水回りスペースはユニットバスと
洗面ボウルが2セットある広々スペース。
洗濯物などもここに干して乾燥していたそうですが、
脱衣スペースがなく洗面室を使う人に丸見え状態。
また個室をなるべく広くとることを重視した間取りだったので、
3人が集まれるようなリビングスペースがなく、
ダイニングセットも置けない
細長いダイニングキッチンスペースのみ。
それに対して、トイレ前の玄関ホールのようなスペースが広いという、
アンバランスな間取りでした。
[Step2] コンセプトを決める
①コストをなるべく抑えて欲しいというオーナーからのニーズ
②人気観光スポットで交通の便も良く、
都心へのアクセスも非常に良い立地
という2つの理由から、水回りの配置を大きく変えないリフォームとし、
この土地に住んでみたいという若者たちが集まり住める、
”シェアルームスタイル”をご提案。
シェアルームやシェアハウスで大事なことは、
住んでいる入居者同士が仲良く情報共有をしながら、
楽しい時間を過ごせること。
広ければ共用スペースにハンモックや、
BARを作ったりできますが、
今回はコンパクトな間取りなのでそれができません。
そこで、若い世代に人気のカワイイ色×ネイビー×グレーで仕上げる、
“フレンチカントリー×カフェ”スタイルを
内装の色で表現することに。
オシャレなカフェにいるような、
明るくて楽しい気分になる共用スペースを演出しました。
後篇では『間取について』お話します。