IC21のブログ

2016/06/24

【共有スペース工夫ポイント①】

こんにちは。IC21です。

日に日に気温と湿度が上がっていますが、

梅雨というのに雨が少なく、夏場の水不足が気がかりですね。

 

さて、今回からは「共用スペースの工夫ポイント」というテーマを数回に分けて、お話ししていきたいと思います。

 

■駐輪場の管理は入居満足度を上げる重要なポイント!

共用スペースでの入居者の要望を調査すると、駐輪設備の改善を希望する声が多いです。

代表的なものでは、「バイクに自転車をぶつける形で駐輪する人がいるので、バイク置き場と自転車置き場を分けて欲しい。」という意見や、「駐輪している自転車が多すぎて、うちの自転車はいつも屋根の外(雨ざらし)になっている。」という不満など。

バイク置き場と自転車置き場を別々にする場合、敷地スペースの都合上『二段ラック式自転車置き場』を検討することもあるでしょう。そこで注意したいのが、二段ラック式駐輪設備のデメリット面。商品によっては、自転車を乗せてラックを持ち上げるのは、女性の力では意外と大変だったり、子どもの荷台付き自転車はラックの上に乗らないこともあります。このように二段ラック式にしても、必ずしも2倍の駐輪が可能になるわけではないので、問題改善の有効的な手段に繋がらないことも。。。

この問題の対応策としてまずは、駐輪施設に自転車があふれてしまう原因を取り除いてみましょう。

一番に考えられるケースとしては、退去時に自転車をそのまま駐輪場に放置して引越をしてしまう、前入居者の自転車が残っていること。

駐輪場にある全ての自転車やバイクをオーナーが把握するのは難しいので、入居者にはステッカーを配るという方法がオススメ。

毎年違う色のステッカーを発行し、マンションの規約として、住人は必ず自転車やバイクにステッカーを貼ることにする。貼っていない、もしくは去年のステッカーの色のままになっている場合には廃棄処分をする。

そうすれば、入居者の人数に合わせた自転車台数の管理ができて、駐輪問題の解決につながるのではないでしょうか。

 

■導入するべき?機械式立体駐車場

土地面積が狭い場合、敷地内に多くの駐車台数を確保するためには機械式駐車場は有効な方法で、自走式や平置きに比べ、車をぶつけた、いたずらされる、盗難、といった被害にあいにくくなります。

賃貸マンションの場合でも、駐車場の有無が入居率に影響を与えることもあるので、導入を検討するオーナーは多いでしょう。

そこで、機械式駐車場の注意点をお伝えします。

まずは、車の幅や高さによっては利用できないことがあります。また、建設費、使用中の維持・管理・点検費、老朽化によって設備を取り替える費用など、意外と多くのコストが発生する場合があります。

実際に使用してからの住人の不満を調査すると、機械式駐車場は「入出庫に時間がかかり、同じ機械式でも上段に駐車している車と下段に駐車している車では待ち時間に差がある。」という意見や「出庫後に車からいったん下りて機械操作でシャッターを下ろす必要があるので、急いでいるときにはイライラする。」という声もあります。

その他、停電時には操作できない、車の定位置が地下の場合には、台風や洪水などで車が浸水する可能性があるなど、災害時にはトラブルが発生することも考えられます。

最近は車を持たない若者が増えているため、ターゲットとしている入居者の年齢層によっては、駐車場の有無はさほど入居率に影響を与えないこともあるでしょう。

無理に狭い敷地に機械式駐車場を導入するよりも、少なくても平置きの駐車場を設置したり、駐車場以外の使い方で敷地を有効利用する方法を検討してみても良さそうですね。