テナントリテンションの発想を!~長く住んでもらうための工夫 「安心して暮らせる賃貸~防犯・防災~」~前篇
IC21のKobayashiです。
『新しい生活様式』とともに職場での仕事が開始して2週間。
『出来るだけ歩こう&動こう!』と張り切っていたら、すごく疲れが…
『STAYHOME』期間に体がなまってしまったことを実感しているところです。
さて、今回は賃貸物件のリフォームのシリーズのご紹介です。(by:IC21田辺仁美)
賃貸の物件に長く住んでもらえるには、どうしたらいいか…について
今回は安心して暮らせる賃貸
について考えていきたいと思います。
防犯・防災意識の高い住宅を求める入居者が集まる=お互いに安心=長く住みたい我が家になるのでは。
住まい選びには、交通の便・間取り・家賃など様々な要素が求められますが、大前提として必須条件となるのは「安心・安全」に暮らせること。
衣・食・住、中でも「住」に求められるのは、そこに暮らす人の暮らしを支えることで、人が生き生きと輝く日々の英気を養い、命を守ってくれる場所であることが大切です。
人々の暮らしを当たり前に支え、選ばれる部屋にするためにどんな工夫をすればいいのでしょう。
入居者が安心し、長く満足して暮らせる賃貸住宅にするためにできることを考えてみたいと思います。
1つめは不審者侵入に備えたセキュリティ強化。
一人暮らしを初めてする方や、女性入居者にとっては特に気になる点でしょう。「セキュリティ賃貸」という言葉も一般に定着しつつあります。
警備会社の防犯システムでは、防犯カメラやセンサー、フラッシュライト、非常ボタンなどが設置され、鉄壁の守りが施されます。さすがに素晴らしいのですが、これほどの防犯システムを維持するとなると、毎月の家賃も割高にならざるを得ません。
もう少し手軽に導入できる工夫を、とお考えの場合は、まずは出入り口の防犯を強化することが大切になります。
玄関ドアのカギはワンドアツーロックが理想ですが、鍵穴を増やすのは難しいようならピッキングされにくい鍵に交換するだけでも差別化が図れます。
また、窓も侵入口として狙われやすい場所です。
窓が開けられた際や、窓ガラスが破壊されたり衝撃が加えられると、センサーが反応して大音量で知らせてくれる「窓用防犯ブザー」が市販されています。窓に貼り付けるだけの簡単な設置ができ、電池式で動作しますので、特別な取付工事は必要とせず、すぐに取り入れられます。
窓ガラスを割れにくくする「防犯フィルム」もあります。空き巣などが窓から侵入を試みる際、ガラスが簡単に割れず手間取らせることで、侵入を諦めさせる効果が期待できます。
賃貸住宅周辺に防犯砂利を敷くのも有効です。(参考①)
通常の砂利より粒が大きく、その上を人が歩くと大きめの音をたてます。空き巣などの侵入者は、音を立てることで近隣に気づかれることを嫌います。
最近はカラーバリエーションも豊富になってきたため、エクステリアの美観アップという点でも魅力的です。
建物周辺を照らすライトの設置もお勧めです。(参考②)
警備会社のようなフラッシュライトでなくても、人感センサー付きの屋外用ライトを設置できると防犯効果があります。人目に付きにくい狭い路地や、死角が生まれやすい場所を狙うとよいでしょう。ただし、野良猫が通過するだけでも点灯してしまうことはご愛敬です。
こうした様々な防犯対策を練ることはどれも入居者に安心を与えます。ただ、どんな素晴らしい設備を準備しても、外回りが散らかっているとだらしない印象を与えてしまいます。
大家さんは時折、建物周辺の様子をチェックし、整理する習慣をつけましょう。
次回は地震対策についてご紹介します。