【共用スペースに求めるモノは?】②VOL33
こんにちは。IC21です。
今回は前回に引き続き、共用スペースに求めるモノについてご紹介していきたいと思います。
機能性重視のエレベーターと廊下
最近のマンションには、ICカードや非接触キーをかざさないとエレベーターを操作することができない、防犯意識の高いシステムエレベーターを搭載しているケースがあります。
このタイプは、住戸数の多いタワーマンションや大型マンションに多く見受けられます。ここまでの対応が出来れば良いのですが、中小規模マンションの場合はコストが割に合わないというのが現状でしょう。
ですが、少なくとも防犯カメラはエレベーター内に設置したいところ。現在では一般的になりつつありますが、1階のエレベーターホールからエレベーター内部が見られるようになっていれば、犯罪や不審者対策に有効的ですし、子どもや女性が夜間にエレベーターに乗る際の不安解消に役立ちますね。
防犯システム搭載エレベーター
入居者目線で考えると、マンションの住戸数とエレベーターの割合(待ち時間)や、引越の荷物が積める広さがあるかも気になるポイント。
既にあるエレベーターの台数を増やすことや内部を広くすることは現実問題として難しいのですが、新築される場合には6人乗りで可能な場合でも、9人乗りで計画することを考慮すると良いでしょう。
価格差も驚くほどありません。
その他、車椅子の方やお年寄りが入居することを考えると、ホールやエレベーター内部には手すりを取り付けるなどの配慮があると嬉しいですね。転倒の危険を回避するために、共用廊下の段差はなるべく押さえましょう。スペースに余裕があれば段差はスロープにすることをオススメします。
共用スペースは、オーナーの人柄やマンション自体の価値が見えやすいところ。入居者の立場を考慮し、暮らしやすい空間を提供しましょう。