【共用スペースに求めるモノは?】①VOL33
こんにちは。IC21です。
連休も終わり梅雨入り目前のこの時期、爽やかな深緑の香りをいっぱい吸い込んでおきたいものですね。
さて、今回からは「共用スペースに求めるモノは?」というテーマを数回に分けて、お話ししていきたいと思います。
外観とエントランスは我が家の顔
通りがかりに思わず振り返ってしまうような、ステキな外観のマンションには誰もが憧れますね。
外観のプランニングをする上で重要なのは、立地や周囲の建物とのバランスです。
住宅(邸宅)地なのか、それとも大通り沿いの都市空間の中に建設されているのか、街並みに融合させるか、街並みから独立するのか、というように外観のコンセプトをシッカリ持つと良いでしょう。
その街の風情やステイタスに合っているかも検討したいところ。住宅地であれば、個性を強く主張する外観だと周囲から浮いてしまう可能性があるけれど、大通りに面している道路沿いの場合には、周りのマンションに負けないような目を引くデザイン性があると、シンボル的な建物になりますね。いずれの場合にも共通していえるのは、この先何十年もその場所に建っているので、飽きのこないシンプルさと品性を併せ持っている外観がオススメです。
(ホワイトでまとめたエントランス)
建物の顔となるエントランスの考え方は、入居を予想するターゲットの年齢層に合わせてプランニングをすると良いですね。
例えば、天井・壁・床など全体的にホワイト系でまとめて、ガラスなどの無機質な素材が多様されているモダンな空間は、20代~30代前半をターゲットにしたマンションというイメージではないでしょうか。
一方、重厚なダークブラウン系の内装材や木の質感を表現したデザインは、30代後半以降の落ち着いた世代やファミリー世代向けという印象ですね。エントランスがそれほど広くない場合には、一面だけダーク色を使用し、その他は明るい色みにすることで、空間にメリハリをつけ、広く見せる演出にも繋がります。間接照明を豊富に配置させ、陰影をつくることによって、空間に奥行き感を出す手法もオススメします。その際の照明は、暖かみや安らぎを感じられるような黄色みある白熱灯色が住居空間向きといえるでしょう。
(1面だけダークにしたエントランス)
美しい外観デザインやエントランスは、街の風景の一部になります。訪れる人をもてなし、住む人がほっと一息つける心地よさをもたらす空間づくりを心がけましょう。