「入居者が遊べる工夫」~壁~ 前編
ひと昔前の賃貸というと無機質で白い壁、壁に穴を開けたらNG。入居者が物件選びのポイントとして立地・間取り・築年数以外で選ぶとすると、床の色と窓から見える外の景色しかない印象がありました。
しかし最近では入居時に、数種類の壁紙から1面だけアクセントクロスを選び、自分らしい部屋づくりのできる賃貸も。
そこで今回はアクセントクロスだけではなく、もう1歩先を行き、オンリーワンな部屋作りで、入居者が物件に愛着が湧くようなアイディアをご紹介します。
「マグネットが使える壁紙」
部屋のアクセントに柄の壁紙もいいですが、最近では磁石がつくマグネットクロスや、チョークで絵を描くことのできる黒板クロスなど、機能性のある壁紙も増えてきました。
マグネットクロスは一見普通の白い壁紙ですが、磁石がつくので絵葉書や好きなポスターなどを飾り、入居者の工夫次第で素敵な壁に大変身。
また、キッチン前にマグネットボードを貼るのもおススメです。(写真1)
(写真1:キッチン前のマグネットボードで機能的に)
一般的にはキッチンパネルを使用することが多いのですが、そこでひと工夫。
マグネットを使用できる壁があると、おたまなどの調理器具などを掛けることができるので、コンパクとなキッチンがとても機能的に。
また、最近は、キッチン雑貨もオシャレなものが増えているので、こだわりのあるキッチン雑貨を見せる収納として活用できる壁になります。
また黒板クロスは黒板といっても、黒以外に紺やグレーなど、お部屋のインテリアになじむ色もあるので、1面だけ黒板クロスにして絵を描いたり、料理のレシピを書いたりと、入居者が思いつくままに書き出す空間にする事もできます。
遊び心のある部屋作りで、印象付けましょう。
また壁にウォールステッカーやマスキングテープを使い、アクセントにするのも1つの方法です。
ウォールステッカーとは壁に貼るシールですが、綺麗に剥がす事ができるので賃貸向きな飾りといえます。(写真2)
鳥や草花のシルエットでシックな印象のものもあれば、カラフルな柄でカフェっぽく演出する事もできます。内見の際、壁の一部にシールを貼り、「残りは入居者の好きにカスタマイズできます」と案内するのも良いでしょう。
(写真2:ウォールステッカーで華やかに)
入居者が壁をペイントできるお部屋も、人気があります。水性塗料を使用すれば、臭いも気にならず手軽に塗り替え可能。
壁紙と違い、塗装は柄がなく単色しか選べないですが、
色の種類は千種類以上と豊富なのが特徴です。また壁紙だと貼りかえる必要がありますが、塗装の場合上から重ねて塗るだけなので、簡単に模様替えができます。
入居者が自由に壁をペイントできると、季節によって壁の色を変えたりでき、遊びに来た友人が驚く事間違いありません!