IC21のブログ

2018/11/16

すぐ使える!賃貸だから使える ミセ方、ツクリ方「デメリットもメリットにできる~床にこだわる~」後編

後編は、質感や風合いを重視する方におすすめな無垢のフローリングについて。
無垢材とは切り出した一枚板を加工したもので、
・保湿性や断熱性が高い
・肌触りがよく、柔らかいので腰への負担も少ない
・木のぬくもりや香りが楽しめてリラックス効果がある
といった特徴があり、質や素材にこだわりを持つ客層の間では人気の高いフローリング材です。

その反面、湿度や気温の変化によって伸び縮みしたり反りが生じるため、クレームの原因となることもあり、新築の分譲住宅などではほとんど使用されません。賃貸物件では入居者は自分の持ち家ではないので少しの傷や隙間は大目に見る傾向にあります。そういった点からも、無垢のフローリングは賃貸でこそ挑戦していただきたい材と言えます。
ですが、やはり複合フローリング材と比較すると高価なため、賃貸物件での使用例はまだ多くはないのが現状です。

工夫が必要な上がり框のおさまり部分

工夫が必要な上がり框のおさまり部分

 

 

無垢フロアを使用したお部屋の場合、入居者が変わる度にフローリングを張りかえるという考えではコストの面で割に合わなくなります。無垢材は傷もつきやすいですが、ワックスがけなどのメンテナンスをきちんとすることで傷も風合いの一つとなり、長く使い続けることができます。入居者の方にメンテナンスの仕方を説明して、ご協力頂いても良いかもしれません。

最近では若い人の間でも本物志向やアンティークが流行っており、こういった層をターゲットにすることで、入居者が変わってもメンテナンスだけでフロア材を使い続けることができれば、コスト面でも他のフローリング材と変わらなくなるのではないでしょうか?
これから何年同じ床を使い続けるのかも考慮に入れ、導入時の資金だけでなく、ランニングコストも考えながら床選びを是非したいものです。
特徴のあるフローリング材を積極的に導入して、誰にも真似できないオンリーワンのお部屋をつくってみましょう!他の物件と大きく差をつけるチャンスです!

 

癒される天然素材の無垢フロア

メンテナンスをする事で無垢フロアは長く使え良い風合いに

 

<プロフィール>

落合桃代
資格: 二級建築士 インテリアコーディネーター
プロフィール:個人住宅を中心に、リフォームデザインや家具のコーディネートを手掛ける。 趣味は農業とDIY。