IC21のブログ

2018/10/05

すぐ使える!賃貸だからできるミセ方、ツクリ方「デメリットもメリットにできる~凹凸・段差の間取り~」後編

●凸凹な梁や柱は、デザインになる
古い物件では何故こんなところに柱が?!と思うような場所にあったりしますよね。梁もしかり。暮らすことをイメージして建てたのだろうか?と疑いたくなる物件もあったりします。家具が置きにくかったり、圧迫感があったりと、どうやって暮したらいいのだろう?と入居者が思ってしまう物件は、やはり空室になりがちですし、入居しても長く住んではくれません。
しかし、その柱や梁をデザインして逆にその物件のポイントにすれば、デメリットには感じられず、素敵!に変わります。例えば事例2-1では、梁に無地の濃色のクロス、柱にオシャレな柄クロスを張り、オブジェ風に仕上げてあります。柱と梁に異なる2色を施し、色で部屋のコンセプトを表現するのもよいですし、撤去するとコストのかかる付長押はそのままに、色を施すとアクセントになります。(事例2-2)ただ、すべての梁や柱などに色を付ければイイ、というものでもありません。あくまで、フォーカルポイントとなる壁に面した梁や柱だけにしましょう。

オブジェのようにミセル

事例2-1 オブジェのようにミセル

長押がオシャレに

事例2-2 梁と長押に色を付けておしゃれに

 

●廊下はまっすぐ。じゃなくてイイんです。
普通であれば、まっすぐな廊下。しかし、そんなこと誰が決めたのでしょうか?カーブしてたっていいですし、ちょっとぐらい曲がっていたって、暮らしやすければ問題ありません。むしろ、意外性があって面白い!と感じてもらえる物件になります。
事例3は、築40年の古い物件で、狭いトイレ・洗面が不人気の理由の一つでした。狭い空間でこれらを満足するスペースに作り替えるには、廊下にはみ出る必要がありました。そこでまっすぐにこだわらず、曲がった廊下に。曲がった壁にはアクセントの色も加えリズミカルにし、玄関からLDKへのドアが見えにくい分、奥がどうなっているのか?とワクワク感を高めてくれます。廊下でなくてもこの間取りの“ツクリ方”は利用できます。洋室を間仕切る壁をR形状にしたところ、奥へと続く空間に面白みがプラスされ、それが気に入って入居した!という声を頂いたこともあります。

曲がった廊下をオシャレに

事例3  曲がった廊下 オレンジをオシャレなアクセントに

 

当たり前を否定してみたとき、新たな何かが生まれるかもしれませんね。オモシロイ!新しい!と思ってもらえるミセ方の上手な物件は、必ず借手が現れます。古い物件だからこの程度で仕方がない・・・なんて諦めず、オーナーが、自分で住むならこんなのがイイ!と思えるオモシロイ物件作りをぜひしてみてください。