IC21のブログ

2024/12/18

注目される賃貸スタイル シニア向けシェアハウス

100人の女性インテリアコーディネーターのIC21です。

第4回 シニアシェアハウス  

「シェアハウス」というと若者というイメージが強かったと思いますが、多世代・多様化型の共同住宅は発展を続け、注目を集めているのが高齢者施設やグループホームという括りから抜けた、健康で自立した高齢者のための「シニアシェアハウス」。

まずは大層に構えなくてもできる工夫を少し考えてみましょう。

間取りについて。一度家庭を持った人たちも多く、他人との共同生活は想像以上のストレスに。

プライベート空間は広めに確保したいものです。

介護が必要な高齢者施設ではありませんから、個室ドアも小さな灯り窓で安否が確認できる程度で、個室のプライバシーをしっかりと守れた方が公私のメリハリがつき生活に良い刺激が生まれるでしょう。

段差についても、健康な高齢者にとって何でもバリアフリーというのは、運動能力を低下させるだけです。

つまずかない程度の明確な段差を、玄関の上がり口などわかり易い場所で、手摺を忘れずに設けることで、健康なシニアライフを継続していただきましょう。

段差部分に照明を仕込むと注意喚起とデザイン性、足元灯の用途も兼ねられますね。

設備は最新設備というより操作がわかり易く、スペースの充実がカギになります。 特に、浴室やトイレなど、事故が起きやすい水廻りは広めに、手摺・防滑床・充分な照明は必須です。

また、視力の低下はもとより色覚、特に寒色系の識別が低下しがちなので、赤や橙色の暖色系をうまく使ってコントラストをつけると効果的です。

高齢者だから落ち着く色味に・・・という固定概念にとらわれず、注意箇所(手摺や段差)などに明るく発色の良い色味をデザインアクセントとして配置すれば、安全性だけでなく気分も高揚して楽しいシェアハウスの雰囲気が作れます。 最後に、趣味の合う人たちが集まり、共用スペースを皆で居心地良く作っていくのもシェアハウスの魅力のひとつです。 戸建シェアハウスならお庭や畑を、他にも趣味活動の部屋やちょっとした展示スペースなどで、思い出話や楽しい会話を生み出せる“仕掛け”を残しておいてはいかがですか?

 

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