ターゲット別住まい造りのコツ バリアフリーの考えかた
100人の女性インテリアコーディネーターのIC21です。
今回は、シニア世代②
~バリアフリーもいいけど、あからさまなのは元気高齢者に嫌われる~
シニア世代向けの住宅はバリアフリー仕様に!という考え方が一般的ですが、賃貸住宅では今すぐできる対策は限られます。
しかし、今後、新築・リフォームを行う際にはシニア世代に配慮できる知識が重要であり、入居者が決まってからでも配慮できる、という対応が大切です。
古い物件には水回り配管の施工上、洗面所や浴室の入口、また居室の入口に10センチ以上の段差が設けてある物件も少なくありません。
この段差を、大がかりなリフォームをせずになくすのは難しいでしょう。
しかし、段差の近くの壁に手摺があれば上り降りの手助けになります。
トイレや浴室にも手摺があると立ち上がる動作が楽になりますが、その位置や高さは個人差がありますから、急がず入居者の要望を聞いた上で対応できると良いでしょう。
昨今は、手摺の種類も豊富で、一見、手摺には見えないデザイン性の高いフラットモール手摺などもあり、インテリアとしてもオシャレです。
賃貸市場では和室の需要が減っている傾向にあり、シニア世代にも椅子と机の生活の方が足腰に負担をかけずに良いとされていますが、和室での生活に慣れている方にとっては畳も手放しがたいところです。
洋室の一角に、置き畳や畳収納ユニットを設けることも入居者のニーズに添う方法の一つです。
40cm程の小上がりになっている畳収納ユニットであれば、立ち座りの動作も楽にでき、収納スペースとして使うこともできます。
部屋全体をリフォームする際には、「段差をなくす」、「狭い廊下をつくらない」、「開き戸を引き戸に取り替える」などの対策ができると、バリアの少ない室内になります。
簡単にできるリフォームでは、スイッチを押しやすい大きなワイドスイッチに替える、玄関の壁に靴の着脱時に腰掛ける折りたたみのベンを付けるなどの工夫もあります。
IC21では
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