数字とカタチで分かる!暮らしやすい賃貸物件の作り方 バリアフリー和室
100人の女性インテリアコーディネーターのIC21です。
歳をとっても暮らしやすい!バリアフリー編 和室 小上がりの和室は意外にいい
バリアフリーを考えると、室内のすべての段差はNGでしょうか?
3センチ程度の段差は床から親指までの高さと同じとなるため、高齢者にはとてもつまずきやすい高さの段差となりますが、逆に大きな、いわゆる和室の「小上がり」のような高さの違いは、ちょっと腰掛けたりするには足腰の弱ったお年寄りにはかえって使いやすいようです。
足の不自由な高齢の方には、座面が広いので座りやすい利点があります。ちょっとしたベンチ替わりにしたり、ズボンの脱ぎ履きなど安定した姿勢で行えます。
腰をかけたままゴロンと横になったり、座る人数が自由になるなどフレキシブルに使えるのも小上がり空間のよさでしょう。
足の不自由な方の立ち座りの動作には、イスの方が生活しやすいと一般的には言いますが、安定感などから畳が恋しいという声もあります。
小上がりの高さは、30cm程度の小上がりであれば、洋室のリビングと隣あわせていても椅子に座った人と和室で座った人の眼の高さが同じぐらいになりますので自然に生活ができます。
車椅子の移動で乗り降りしやすい高さと考えると、40cmが理想の高さとなります。 各メーカーによって様々なユニットが販売されています。 広さは、ちょっと畳スペースがほしいという方には3畳程度、広々と部屋として使うなら4畳半程度でしょう。 腰掛けるだけだから1畳分の広さを、と考えるのは逆に奥行きが深すぎて背もたれがしにくく、足も伸ばしにくい広さになってしまいますのでベンチ型の家具の方が使い勝手が良いでしょう。 小上がりの床下に収納をつけると、かなりの物をしまえるスペースとなり収納力がアップし魅力的です。
このような収納付きの畳空間を設置することで、人気のフローリング物件を大きな床工事を必要とせず、簡単に和室の空間に変えることができ、また、すぐに洋室に戻すことも賃貸物件には嬉しいポイントです。 コンセント位置などを考慮し、窓やドアに影響しないスペースを必要としますので置く場所には計画が必要です。
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