数字とカタチで分かる!暮らしやすい賃貸物件の作り方 バリアフリー玄関
100人の女性インテリアコーディネーターのIC21です。
歳をとっても暮らしやすい!
バリアフリー編 玄関・廊下の段差と手すりの位置、長さ、幅について
全ての人に使いやすく考慮することをバリアフリー対策と言います。
賃貸住宅では、今すぐに何か対策をする必要はありませんが、今後、新築・リフォームを行う際には車椅子を使う生活や高齢者に配慮する知識が必要です。
高齢者や障害を持っている方にやさしい物件であれば、小さい子供や妊婦さんのいるファミリーにも住みやすい物件となります。
今回は、住居内での移動を考えたバリアフリー対策を考えてみましょう。
玄関や廊下を安全に移動するためには、「段差をなくす」、「通路幅を広く取る」、「開き戸を引き戸に取り替える」などの対策が考えられます。
築年数の経った建物は、段差への配慮が少なく、住居内にも高低差が設けられていることが少なくありません。
まず、上がり框と呼ぶ玄関土間から居室への段差は18cm以内、玄関扉の外側から中の土間への段差は20cm以内が好ましいとされています。
室内ではたった3mmの段差でも、足の不自由な高齢者にはつまずきやすいとされています。
段差が生じやすい水回り設備の周辺や各室の境界は、段差をなくす設計や建具の採用が対策の鍵となります。
室内での車椅子の使用を考慮すると、通路の有効幅は78㎝以上が好ましく、引き戸であれば車椅子に乗ったままで楽に開閉ができます。
賃貸物件では通路幅や引き戸へ変更は、スペース的に難しい場合もあり、生活空間に無理なしわ寄せがいかないよう優先順位をよく考えましょう。
また、手摺も住居内の移動には欠かせないアイテムです。
階段はもちろん、玄関、廊下、トイレ、浴室、脱衣室には手摺を設けるか、もしくは今後、手摺が取り付けられるように新築やリフォーム時に下地を設けましょう。
手摺には、廊下などで移動を補助する役割のものと、玄関やトイレなどで姿勢を保持する役割のものがあります。
廊下には、高さは75cm~85cm に28mm~40mmの握りやすい太さのものを、玄関から居室までの移動をする箇所に連続して設置するのが一般的です。
玄関やトイレには、立ち座りをする際に体を支えられる位置に縦型やL字型の手摺を設置しましょう。
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