IC21のブログ

2023/09/13

数字とカタチで分かる!暮らしやすい賃貸物件の作り方  キッチン収納編

100人の女性インテリアコーディネーターのIC21です。

 

あればいいわけじゃない!キッチン収納編

収納は“必要な場所に必要な大きさ”があることが必須条件です。

大容量の収納があっても、使う場所と離れていては、出し入れが億劫。 だんだん片付けなくなり部屋が散らかる原因となります。

そこで、どんな場所にどれくらいの収納が必要か、前回に続き検証していきましょう。  

今回は、キッチン編です。

 

キッチン

キッチンの収納と言えば吊戸棚。 狭い賃貸のキッチンでは空中を利用する吊戸棚はとても貴重です。

古い物件では梁にあわせて1800mmぐらいのところから天井いっぱいの吊戸棚を見かけますが、

これでは手が届くのがやっとで上のほうはとても使いづらいはずです。

一般的には目線の高さから700mmぐらいが一番使いやすいと言われ、身長160センチの奥様なら棚の下端1400mmから2100mmまでの高さが理想的ということになります。

賃貸のキッチンの場合はよほど余裕がない限り奥行き600mm以下のキッチンを使っていると思います。

吊戸棚をこの高さにした場合に頭をぶつけたり、うっとうしく感じたりしない奥行きは300mmまでと考えておきましょう。

入居者が持ち込むものとして冷蔵庫と食器棚が考えられます。 漠然とあいているのではなく、どんな人がどのように生活するかを想像すれば寸法は自然に決まってきます。

冷蔵庫は一人暮らしの場合は150L前後の容量が一般的ですので、スペースとしては600mm角で十分だと思われます。

ファミリータイプの場合、流行の両開きタイプのドアで400L以上の冷蔵庫となると700mm角のスペースが必要となります。

冷蔵庫用コンセントは高い位置にアース付となっていることが多いので、その位置に置けないとなると大変です。

食器棚は一般的に巾600mm~1200mmで、奥行きは400mm前後のものが多いです。

新たに間取りを考える場合には、キッチンを対面式にして、背面に奥行き400mmの食器棚を置くと想定すると、引き出しの出し入れやドアの開け閉めを考え、通路は850~900mmはとっておきたいところです。

キッチンのフロアキャビネットも最近人気のスライド引き出し式であれば、本来なら1000mm以上ほしいところですが、居室との兼ね合いもあります。

食器棚の奥行きにも多少巾がありますのでキッチンから背面の壁までが1300mm以上を目安にすると良いでしょう。  

 

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