素材を知って人気の部屋を作る バリエーション豊かな木目床①
100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
DIYから、表装リフォーム、スケルトン・リノベーションまで、内装変更への取り組み方は様々だと思いますが、やはり“人気の賃貸物件をつくりたい”気持ちに変わりはないはず。
そこで、改めて材料とその使い方を知って、保有物件を効果的に蘇らせるための、賃貸内装インテリアのモノ選びのコツを、実例写真を紹介しながら解説します。
部屋の第一印象をアップ!
賃貸物件の内覧をする際、第一印象を左右するのは実は床です。
なぜなら床は部屋の中でも大きな面積を占めるため、床の色によって空間の印象が大きく変わります。
ドアを開けた瞬間、イメージに合う床だと部屋の印象がよくなり契約につながる確率も上ります。
床の寿命は10年から15年ともいわれるため、そのタイミングで床の状態をチェックし、不具合があればリフォームを検討することをおすすめします。
木材・床にもトレンドがあります。 時代の流れをキャッチして借り手の理想に少しでも近づけましょう。
まだまだ進化し続ける床材
木目の床材の代表と言えばフローリング。
無垢フローリングと複合フローリングがあり、賃貸住宅であればメンテナンスやコスト面から、後者が多く使われています。
複合フローリングは合板などの表面にオークやウォ―ルナットなどの突板や、木目模様のビニールシートを貼り合せたものです。
その機能も幅広くマンション用、床暖房用、遮音用、水回り用などがあります。
中でも近年多く採用されている床材にシートフローリング(参考①)があります。
表面に木目柄などを印刷したシートを貼った床材で、リアルな木質を感じられる床材として注目されています。
表面が硬質なのでお手入れもしやすく天然木に比べ安価なのも魅力的で、本物志向の方にもうけています。
近年のトレンドを反映した幅広タイプ(150㎜)(実例①)やビンテージ感のあるアッシュ系の色が人気です。
シートフローリングならではの絶妙なニュアンスの色味や木肌を表現できるためさまざまなインテリアスタイルに対応できます。
木質系素材以外の注目床材
材料はもちろん工賃も含めたコストの問題でフローリングではなく、クッションフロアでいいと考えている家主も多いのではないでしょうか。
そうした時に、是非検討してほしいのがフロアタイルです。
クッションフロアに代わる耐久性やコストパフォーマンス、デザイン性がある塩化ビニール樹脂素材です。
樹脂に木粉を練りこんで板状に成型し、厚さ1.5㎜と驚きの薄さの商品もあります。(参考②)
遮音性能は低いものの施工性の良さが抜群で、店舗用から今では賃貸にも多く使用されるようになりました。
最大の特徴はカッターと両面テープさえあれば簡単に既存の床の上から貼れることです。
電動工具が不要で騒音が出ず、軽量なのでDIY初心者でも施工可能です。
また、フロアタイルは硬質なので凹凸も再現でき本物と間違うほどリアルなものもあります。
近年、LDKのオープン型が主流になり床の見える範囲が増えました。広い床を生かして主役級になる床を無限に楽しみましょう。(実例②)
施工の種類を考える
床を張り替える場合、大きく分けて「張り替え工法」と「重ね張り工法」があります。
◆張り替え工法 古い既存の床をはがし新しい床を張り替える工法です。
メリットは大家さんが下地の状態や傷みが進行しているか直接見ることでその後の対応がしやすいこと。
デメリットは古い床材の撤去や下地調整などのコストがかかること。
大規模リフォームや畳をフローリングに変える場合におすすめです。
◆重ね張り工法 既存の床の上から新しい床材を重ね張りします。
メリットは工期が短く騒音や埃も出にくく廃棄処分の必要がないこと。
デメリットは段差ができる可能性があり、隣接する部屋との絡みや建具の高さなどを調整する必要があること。
段差が出にくく下地で遮音性がカバーできるフロアタイルのリフォームにおすすめです。
最近はのり付きやテープ式などがあり張り直しや部分補修も可能です。 さらに、置床タイプのものは裏に滑り止めがついています。
フローリングのように目地や柄をずらしながら敷き詰めていくだけで気軽に模様替えを楽しめます!
IC21では
オーナー様のご要望を最大限に生かして、
予算にあった「差別化できる」リフォームを実現。
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