素材を知って人気の部屋を作る 高級感演出には建材タイル①
100人の女性インテリアコーディネーターIC21です。
DIYから、表装リフォーム、スケルトン・リノベーションまで、内装変更への取り組み方は様々だと思いますが、やはり“人気の賃貸物件をつくりたい”気持ちに変わりはないはず。
そこで、改めて材料とその使い方を知って、保有物件を効果的に蘇らせるための、賃貸内装インテリアのモノ選びのコツを、実例写真を紹介しながら解説します。
用途にあう分類を知る
戸建てや分譲マンションなどで良く目にするタイル。
デザインのバリエーションも豊富で、好みのテイストを表現でき、高級感が出せる内装仕上げ材の一つです。 近頃は商品の幅も広がり、使用する面積や場所を選べば、賃貸でも効果的な演出が可能です。
そこでより具体的にタイルの特徴をみていきましょう。
建築で使用されるタイルは、磁器質、せっ器質、陶器質の3種類があります。
また用途によって分類もあり「壁」「床」「屋内」「屋外」「浴室」など使う場所に合わせて選べるようになっています。
内装壁タイルは意匠性をより重視して作られています。
また表面の仕上げも、滑らないようにザラザラしたものや、逆に触れても傷がつかないようにツルツルしたものなど様々あり、まずは目的にあったものを選ぶことが肝心です。
各メーカーが出しているカタログには用途別区分マーク(参考)が付いているので、これを参考に検討してみてください。
清掃性が良いのもタイルの特長の一つです。浴室用や屋外用以外の用途指定があるものは、タイルの裏側や周囲に水がまわってしまうと割れや剥離の原因になるので、水洗いには十分な確認が必要です。
部分づかいのススメ
入居者退去後、フローリングの表面が傷んでいる場所って、いつも決まっていませんか?
水漏れや油はねのあるキッチンや日差しや雨の吹き込みにさらされる窓際など、その後の補修も手間がかかりますよね。
そこで部分的にタイルを活用することをオススメします。
床用のタイルは、色柄やサイズを選べるので、貼り分けなども可能です。
例えば、ダイニングキッチンのキッチンまわりの床だけにタイルを使用すると傷みを軽減でき物件の劣化を防ぐことができます。
その際、フローリング材と色味の相性の良いタイル材を選ぶと違和感なく落ち着きます。(事例②)
こだわり豊なデザイン
他にも施工にあたっては、目地割り、厚み、小口(タイルの側面)の処理など注意すべきポイントがあります。
同じタイルでも貼り方や目地の太さ、目地の色で、印象が大きく異なります。
目地色の種類は増えていて白や黒だけでなくグレーや水色、ピンクなど豊富です。 貼り方としては、縦か横方向に半分ずつずらす馬貼り(事例➂)や、45度回転させて斜めに、色や柄にあえて規則性を持たせないランダム貼りなどがあります。(事例④⑤) リフォームで既存の床や壁を剥がさずに貼る場合、厚み分が出っ張ることがあります。 窓やドアまわりで既存枠より厚みが出てしまう場合は、大きめの枠や見切り材を重ねて納めることが必要です。 床面に上貼りする場合は、開きドアが開かなくなるので要注意です。 小口が見える箇所では、小口がきれいに処理されているタイル選びが必要となります。
高機能タイプも人気
色や形状のバリエーションもさることながら、昨今では高機能なタイルも人気です。
結露を防いでダニ・カビの発生も抑制できる調湿機能や、壁や床に付着した環境アレルゲンの働きや細菌の繁殖を抑制する機能もあります。
さらに有害物質吸着機能など、快適で衛生的な環境づくりが可能な商品が増えています。
今後は、小さなお子さんがいるファミリー向けや、アレルギー対策など、ターゲットによって、機能を強調するのも新しい取り組みの一つです。
次回は、入口や共用部で活用することで、物件の価値を上げる効果的な使い方を 伝えします。
IC21では
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